サクラさんのレビュー一覧
投稿者:サクラ
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紙の本退団勧告
2002/07/28 19:33
羽ばたく瞬間、飛び立つ時
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音を磨いて、やっと手に入れたと思った矢先。ケイの音を聞いてしまった。ケイの音に囚われてしまったユウキ。ユウキは自分の音を見失ってしまう。耳に残るのは、ケイが紡ぐ音。
音をその身のうちに甦らせた時、ユウキは音はずっと、自分の中にあり決して消えたりはしないのだと気付く。七転八倒の末臨んだ、ガラ・コン。ユウキのストイックな色気もただよう演奏が聞きたくなりました(この、あたしさえ)。聴いた人の心をがっちりゲットしたユウキ。ついでに、アノ怖い先生からは、留学を言い渡され、さらには、楽団からは、退団勧告。目の回る展開についてけてないユウキに、ニコちゃんは、卒業だという。
富士見という巣から飛び立つための、背中の一押し。
ユウキはいい恋人と、いい仲間に囲まれていると思う。自分も、その輪に加わりたいと思う、ユウキを、かげながら応援している仲間として。
それにしても、この本のすごいとこは(秋月さんのはたいていそうだけど)読まされるっていうか、自然と止まらないって言うか。それに、飛ばしたいって思う場所が一行もないところ(これは、赤川次郎さんのも思う)。
紙の本君が好きなのさ 8
2002/07/28 18:13
少し、切ない・・・
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長い道のりの末に、晴れて新婚。
つぐみにとって、アサイはなくては、ならない大切な存在。アサイにとって、つぐみはこの世で唯一の人(といっても過言ではない)。
それが、切ないくらいに優しく感じるから、読んでる方も、なんか切ない。互いを愛し、慈しんでる。
しかしっ!受験できているつぐみの妹につぐみがアサイと付き合っているという、驚愕の事実がバレてしまう。そのショックで、帰るという妹を、駅まで送って行ったつぐみは、覚悟を決める。アサイとの中を家族に話すため。実家に行くことを。
反対された、アサイとの恋、愛、わかっていたけれども、やっぱりつらい現実。
そして、何よりのことは、ついにつぐみの恐れていたアノ人(ジェイ)までが登場するのだ。今回は、波乱たっぷりです。
紙の本ハネムーン
2002/07/14 00:38
しあわせ。
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温かくてきれいな世界。でも、少し哀しい世界。読んでると時々涙が出そうになった。
この本は、ストーリー、と云うよりは雰囲気を読んでいたような感じがした。不思議に感情移入をしていくんだけど、ストーリーそのものよりか、この中の美しさとか切なくなるような身悶えるような、心がじんじんする感じの中を泳ぐような…(苦笑。よくわかんないけど、言葉に乗せるとそんな感じ)。
切なくて、きれいで泣きたくなるようないとしさが、この本にはある、と思う。
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