Sueさんのレビュー一覧
投稿者:Sue
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紙の本ストロベリー・ロード 上
2003/06/19 07:34
なにがなんでもアメリカに行きたいと思ってる人に読んで欲しい
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アメリカにあこがれて、なにがなんでもアメリカに行きたいと思ってる人に読んで欲しい一冊です。「豊かな国日本から勉強しにいくのであって、貧しい日本から農業しにいったひとと一緒にしないでほしい」と思うのは誤りで、この本に書かれていることは現代にも通じるものがあると思います。
また、アメリカ映画、プロスポーツ観戦、駐在の土産話でしかアメリカを知らない人が、アメリカを違った角度からみるのにも、よい本だと思います。
思春期の男性がたどるかもしれない性体験も赤裸々に描かれていて共感できるかもしれません(この本の続きのストロベリーボーイになるとちょっと飛びすぎている気もするのですが)。
国際結婚に対して断定的な意見が示されています。当たっている部分もありますが、現在は、真にアジア人の美しさ、良さを理解できる人がいるのも事実であり、その、認識の上に構築されている国際結婚も多いと思います。
最後に、いろいろなところで笑えます。
紙の本Totto‐chan The little girl at the window
2002/09/26 10:15
楽しみながら英語の勉強
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日本語の本があるのに訳された英語の本を読むなんて馬鹿らしいと思いながらも、つい面白い日本の本の英訳を選んでしまいます。アメリカ在住で英語の勉強に結構時間をかけているのですが、英訳されてる本は面白い本が多く、次から次へと読みたくなって、楽しく勉強できるのです。
ところどころに挿入されるいわさきちひろの絵との相乗効果で、小さな女の子が喜んだり、怖がったり、感動したりするする姿を、ありありと思い描くことができます。シンボル巴の説明や、小林一茶の俳句などが出てくると、こういうところはアメリカ人にも受けるだろうなあと想像したりします。
英語の勉強にはなるでしょうか? もちろんです。例を示してみましょう。The reason Mother was worried was because although Totto-chan had only just started school, she had already been expelled. たった一文で、接続詞、副詞、過去完了受身、カンマの使い方など、いろいろなことが学べます。
時にはしっかり辞書を引いたり、時にはベッドに寝転んで、知らない単語も勝手に想像したりして、そのときの状況で楽しく読め、最後には、「英語の本を1冊読破したぞ」と満足感をもてる本です。
紙の本野菜畑のインディアン
2002/09/08 02:43
元気がでる本
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私の住むアメリカの一地区の教育委員会では、各学年のEnglishの授業で使う本を指定しており、この本は9年生(中学3年)の本として指定された3冊のうちの一冊です。日本語の訳本があったほうが9年生の息子の宿題が手伝いやすいというのがこの本を読もうと思ったきっかけです。読み出してみると、出だしがあまりに下品で、「こんな本をなぜ9年生が読まなければいけないのだろう」というのが正直な感想でした。
読み進めるうちに登場人物一人一人の持つ魅力にどんど引き込まれていきます。アメリカの片田舎からぼろ車ひとつで飛び出したのに、押し付けられたインディアンの子供を一人の人間として尊重しながら育てる主人公。ひたすら野菜に興味を持つそのインディアンの子供。この不思議な親子に安らぎをもたらした自動車修理上の女主人。連れ合いに妊娠中に逃げられたのに誰を恨むこともなく明るく生きてる主人公の同居人などなど。登場人物のただ一人も恵まれた境遇にある人はいないんだけれど、自分の信じるなかで淡々と日々の生活をしていきます。
最後のあっと驚く主人公のアイデアと度胸。気分がぱっと晴れます。
学校の指定図書でなかったら絶対に読むことのなかったであろう、この本。指定図書にしてくださってありがとう。
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