音吹さんのレビュー一覧

「弾き」と「語り」の理論と実際が読めば読むほどよくわかる

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　三歳の時からピアノを習い、十三歳から作詞・作曲をはじめ、十九歳の時、ＮＨＫ報道特集番組のテーマ曲を担当した著者が、時には、ギターのコードとも対比、「語り（歌）のナビ役としての左手の役割にも早期に触れて、「弾き」と「語り」の理論と実戦を徹底に解明していく。

　最初から、基本知識を詰め込むのではなく、課題曲を自在に弾きこなし、歌いこなしていくために必要な知識と「ワザ」を伝授していく。

　その柔軟な教授法は、長年のミュージックスクール講師としての体験のなかで体得してきた確かなもの。

　６曲の課題曲は、今も朽ちる事のないエバーグリーンの名曲揃い。しかもお手本演奏がインターネットでも聴ける。

　弾き語りに挑んで度々挫折してきたチャレンジャーたちも、この本の出会いによって、つまずきを乗り越え、弾き語りマスターとして旅だっていくという。

　弾き語り楽譜を買う前に読んでおきたい一冊だ。