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中根東竜さんのレビュー一覧

投稿者:中根東竜

4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本東京で温泉!気分

2002/10/31 00:23

類書の少ない分野の貴重な一冊だが、物足りない感も

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

温泉の本数あれど、東京都内・近郊の温泉ガイドはなかなか無い。
ましてや、銭湯となるとかぞえるほどしかないのが現状だ。
そういうなかで本書は、数少ない東京都の温泉・銭湯ガイドブックである。
まさにお風呂好きにはこたえられない本だといえるだろう。
ただ、物足りない感もある。まず取り上げている温泉・銭湯の数が少なく、
余計な温泉近くの食べ物屋などの話にページを割いている点だ。
紹介されている食べ物屋はどれもおいしそうで、紹介したい気持ちは
わかるけど、これはそもそも温泉と銭湯の本であって、食べ物の本ではないはずだ。
また、タイトルは東京で温泉、となっているが、実はこの本「横浜の温泉」も
かなり取り上げている。いや東京南部・横浜に偏っていると言うべきかも知れない。
東京都内に温泉が少ないのは分かるが、千葉や埼玉の人には少し勧めがたい
本である。

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紙の本遠野物語

2002/10/31 00:39

柳田国男の世界へのいちばんよい入口

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本は、有名な『遠野物語』の他に、『雪国の春』『清光館哀史』などの
柳田作品を収録し、初めて読む人でも分かり易いように注を豊富に付け、
著者の生涯や年譜を付したモノである。
『遠野物語』を専門的に読むのなら、拾遺がついていないこの本は
余り良くないのかも知れない。だが、遠野物語のような自然環境を
まるまる消滅させていった後に生まれた若い世代には、この本は最高である。
なにしろとってもわかりやすいのだ。注と構成が良くできているのである。
古典だからもっととっつきにくいかな、と思っていたのだが全然そんなことはない。
読んでいて、昔の日本人の世界が目の前に広がるような気がした。
「昔はこんなんだったんだよ」と、親戚のおじさんから丁寧にいろり端で
教えて貰っているような感じがするのだ。
古典が嫌いな人にも是非薦めたい本である。

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紙の本史記 中国古代の人びと

2002/10/31 00:12

『史記』入門書として最適

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

数ある中国の歴史書の中でも、最高の名著として名高い『史記』。
本書はこれのよくできた入門書である。

なんといっても、こなれた文章がいい。古代中国を長年にわたって
コツコツ研究してきた著者らしく、現代人にはなかなかわかりにくい
古代的な社会・風習なども詳しく解説していて、中学生でも楽に読める。
それでいて内容は大変濃い。
本書は『史記』の著者・司馬遷の生涯から説き起こし、
司馬遷が処刑される友人に対して自らの真情を綴った手紙文から
『史記』制作の事情を細やかな筆で読みとり、3章からは
『史記』の主な登場人物についての翻訳を交えながらの紹介という
構成になっているが、単なる訳ではなく、歴史小説に近いものである。
特に最終章「庶民の世界」は、『史記』関連書でも余り取り上げられない
分野の貴重な記述であり、中国史をよく知っている人でも勉強になると思う。

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紙の本血涙十番勝負

2002/10/30 20:13

静かな対局の裏では、血と涙の熱闘がくりひろげられている

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者が第一線で活躍する棋士と10回にわたって将棋を指した自戦譜。

将棋の対局中継を見ると、勝負している二人はたいてい物静かで、紳士的である。
しかし、その勝負の裏では脳みそが煮えくりかえるような思考を行い、
精神は高ぶり、酒を飲んで暴れるような行動を彼らは行っているのだ…
将棋というのは壮絶な戦いだったのだ…そういうことをこの本は克明に教えてくれる。
描かれている著者及び対局する棋士達は、対局前に極度に緊張し、猛烈な勝負を行う。
「オバケ」と作者は表現しているが、酒を飲んで暴れたり、奇矯な行動を
おこなうのである。ここまで勝負に対し熱を込めるのかと、素人には唖然とする
ような人たちなのである。しかし、みな大変紳士的で、きりっとしていることは
共通している。そういう不思議な世界の話が、目の前に見えるようだ。
著者は作家だが、幼少の頃はプロ棋士になる夢を抱いていた人物で、
解説の米長邦雄永世棋聖によれば、アマチュア名人と互角クラスの実力がある
人である。素人目にも強く思われる。
駒落ちの作者の新戦法も、将棋を指す人には非常に参考になる。


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