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不易流行子さんのレビュー一覧

投稿者:不易流行子

2 件中 1 件~ 2 件を表示

ブランドは論じるのではなく、行動で示されるべきである

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ブランド「論」には飽き飽きしていた。
そこには「ブランド論を論ずる特権階級」というものが
なぜか存在するように感じられたからである。

昨今の「ブランドは経営に通ず」という論にも
従来の経営理論を、たまたまブランドとして論じているだけの
ものがおおいように感じていた。

ブランドは本質的に、
「人を引き寄せ、そこに働きをおこさせる何か」なのである。
本書の重要な点は、「従業員」「業者」がいかに引き寄せられたか
そして、それが結果として「客」につながったのかを
きちんと説明しているところにある。

そのような「輪」こそ著者の言う“A New Brand World”であろう。

残念ながら、邦題がいけない。
もし、このように書くのなら
「なぜみんなスターバックスで働きたいのか」としたほうが
良かったし、経営者、中間管理職、ビジネスマンに売れたのではないか?
これでは多くのスターバックス関係の書物に埋もれてしまうだろう。
良書だけに、講談社のセンスのなさが悔やまれる。

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紙の本奇偶

2002/12/29 00:41

P.K.ディックのファンにお勧めする

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この小説を読んで、ずっと気になったことがある。
それは、彼がディックの「高い城の男」に触発されたのか
どうかということである。

それは何も『易経』が大きなカギになっているとか
パラレルワールドの話であるとか、
あるいはユングに傾倒しているとか、
あるいは小説家=世界の紬手が主役を果たしているとか
そういう表面的な事象ではない。

小説は、普通、
「我々が共有する世界」に対して「独特の人・事」を語る一般的な小説や
「我々が共有し得ない世界」に対して「考え得る人」を語る奇譚小説などがある。

しかし、ディックと彼に共通するのは
「世界を観る感覚」の排他感・孤立感である。
ディックにおける「絶対悪」の感覚、
山口における「偶然が不条理に還元され得ない」感覚は
彼ら独自のものであり、
例えば「司馬史観」のように
個性がありながらも万人が納得できるような感覚とはあきらかに違う。

独自の「世界」構築や、登場する「人・事」はすべて
この感覚によって成立するので、個々を論評することが不可能なのだ。
ディックの「SF仕立て」を論評することが本質でないように
彼の作品も「ミステリー」として論じることは無意味な気がする。


(このような書き方は著者に対して失礼かも知れないが)
この世界観を受け入れて、悪夢を共有するか、
さもなくば読まないことが最善の選択であろう。

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