あ・けさんのレビュー一覧
投稿者:あ・け
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紙の本犬夜叉 28
2002/12/16 11:28
いよいよ大詰め?!
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このマンガの基本的な部分は“四魂の玉”を巡る妖怪や人間、おまけに死者達の話ということで言い表せるのかもしれません。
ですが、その登場人物たちの中にあるそれにいたる経緯や話などの細かい設定などは、さすがの高橋留美子といったところです。
この最新刊では、ここしばらく主人公達を苦しめ続けてきた“七人隊”との決着も着き、いよいよ常に追い求めてきた“奈落”との対決へと続いていくわけです(RPG風に言えばやっとラスボスとの対決といったところですか)。
が、この“奈落”という妖怪(半妖とのことですが)、このキャラクターを見るたびに人間の暗い部分を思い出すのは私だけでしょうか?
この“奈落”というキャラクターは元は罪人である人間の邪な心に妖怪たちが引き寄せられ、そしてその集合体として生まれたものなのですが、その誕生にいたる経緯、理由、その全てが人間であれば必ず持ちうる感情からきているものであろうと思われます。
そして、それを打ち破るのもまた人間の心なのでしょう。
このマンガは個人的には最初から順番に読む事をオススメします。
登場人物たちの心情の変化などが細かに描かれているからです。巻を進めていくごとに最初に登場した頃よりもキャラクター達の変化が劇的ではなく、細かに進んでいくので違和感なく読んでいく事ができると思います。
話はいよいよ大詰めな感じがしていますが、前にも“奈落”を追い詰めた事はありましたので、これで最終対決になるのかどうかというところもまた見所かもしれません。
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