sikibuさんのレビュー一覧
投稿者:sikibu
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2003/02/08 19:50
にんぷはすごい。
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「汐」ちゃん。お誕生おめでとう。あかちゃんだったナギちゃんも、おねーさんだね。読んでいて面白いのは、ナギちゃんの反応がだんだん変わっていくところ。反発していた赤ちゃんの誕生が近づくにつれてだんだんおねーさんらしくなっていく。子供ってかわいいね。
ただ優さんもだいぶ大変らしくて、以前のようなパワーが感じられないのはちょっと残念。まあ3人目だもんね。しょうがないか。
2003/02/04 20:27
まづは、「問い」から
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小論文というものが、入試科目の定番になってずいぶんとたった。以来文章読本のたぐいがあちらこちらから出版され、テクニックとしての文章作成法が広まった。だが、「いかに書くか」を論ずる本は数多くあれど、「何を書くか」の本質をズバリと言い当てたものはなかなか無い。
実は、小論文の問題で多く受験生を悩ませているのは、「書くべきことがない」ということなのだ。だから、立派な意見を書いているようでも、そこには書き手が「いない」。著者はそんな彼らにしっかりと「考え」そして、「生きる方法」を教授する。実は「書く」ということは「考えること」であり、「生きる」ということなのだ。
書くことは人を動かすこと。人との関係を求めること。今、学生たちに小論文の力を求めるのは、そういう力を持った人になってもらいたいからではないかと思った。
紙の本はじめての構造主義
2003/05/23 16:33
構造主義は学生のうちに読め
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一体全体、文系という学問グループは何をして社会貢献しているのだろう。んー社会というよりも、個人と考えた方がいいかもしれない。いったい文系学問は「おれ」にとって意味があるのだろうか。確かに小説を読めばおもしろい。社会学や歴史学は、社会の仕組みを知るのに役立つ。でも、「おれ」を幸せにしてくれるといえるのだろうか(実感がわかない)。
理系といわれる学問グループは、物質文明をささえ物質的に「おれ」を幸せにしてくれると実感できる。物理学や化学は便利な道具を作り、医学は健康を保ってくれる。なるほど便利だ。社会的にも理系が優遇される理由も納得できる。
では、文系はどうだろう。経済学や政治学にしたって学者の言いなりに政治がおこなわれる訳ではないし、はたして、学者の言い分が正しいと検証しにくい。経済学者が大金持ちになっているならまだしも、現在世界的な大金持ちのビルゲイツは少なくとも経済学者ではない(経済的センスは強いと思うが)。
そこで二項対立で考えてみよう。
理系−文系
物質的−精神的
精神的な幸せが文系科学の意味だということになる(なんというおざなりな結論)。でも、文系科学が精神的「しあわせ」をもたらしているかどうか、現実の学校の勉強だけでは「ノー」だろう。だから、諸君本当の文系の科学をしなさいよ。
というわけで、この本をお薦めする。現代思想の基本となる「構造主義」の入門書だ。文系学生は「構造主義」を知らずに大学に行ってはいけない。第一線で活躍しているできのいい理系学者だってじつはちゃんと「構造主義」を知っている。人類学や、言語学、哲学、文学批評等、いろいろな文系学問に影響を与え、はては理系学問にもその影響は及んでいる。本当は高校でこういう勉強(現代思想)をちゃんとした方がいいのだが、文科省のカリキュラムにはない(倫理がその役を果たしているようだが)。そのくせ大学はこういう現代思想の素養を文系受験生に要求しているのだ。
というわけで、本当の文系学問の成果が「現代思想」のなかにある。なによりもビンビンに「おれ」の精神に働きかけてわくわくさせ、小説の読み方も、社会を見る見方ガラリと変わって「人生トクしたなあ」なんて感じる。これって「おれ」にとって「しあわせ」だよね。
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