上島あすかさんのレビュー一覧
投稿者:上島あすか
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紙の本光の街 出逢劇団の人びと
2006/01/04 15:27
待ってました!2作目☆☆
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ぶっちぎりで良いです! 『光の街 出逢劇団の人びと』。
前作をはるかに超えています!
一番、おどろいたのは、お芝居のシーン。
まるで、客席に座っているような気分にさせてくれる。
物語のなかにそのままおじゃましちゃった、そんな自然な感じ。
いつのまにか、ぐぃっと、物語にひきこまれているのです。
だからこそ、雪さんと光が話すシーンが泣けるんだ。
そう思いました。
人はいろんな思いを背負ってる。
つらいこともいっぱいある・・・。
でも、どんな状況でも、生きていかなあかん。
けど、それを上っ面の言葉で言われても、心には響いてこない。
でも、『光の街 出逢劇団の人びと』は、
そこを真摯に表現してくる。
「生きろ!」
すごいなぁと思いました。
だって、涙でぼろぼろですよ。読み終わったあと。
前作の清浄しさが、よりいっそうの深さを出してきたという気がしました。
三作目は、どんな物語なんだろう!
楽しみですっ!!
紙の本さるすべりランナーズ
2005/01/01 15:08
清浄しさの中に力強さを感じた。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
クリスマスに買って、今日まで3回読んだ。
深い。とにかく深い。
物語は、すべて軽いタッチで書かれている。けれど、その奥に作者の静かな願いがこめられているのが読み終わったあとにじわじわとくる。
「一歩前にすすみだす勇気」
がんばれっというのは、簡単だ。けれど、今の社会現状では、子どもたちが息をするのさえ精いっぱいのときもあるだろう。そんなときに、この本だったら、ほんのすこし息をつく余裕を与えられるかもしれない。ただひたすらに走る、ということを通して、(生きていく)ことも感じられるからだ。まわりがとやかくいうても関係ない。自分たちは、前を向いていくだけやっ。そんな速人のまっすぐな思いが、読者をじめじめとした空間から、清浄しい空気のなかへと、力強くひっぱり出してくれるからだ。かくいう私も(もうれっきとした社会人だが)勇気をいただいた気がする。ありがとう。
清浄しさの中に力強さを描いてみせる。こんなむずかしいことをやってのけはる、この本の作者は、ただもんではないとみた。この本がデビュー作品だそうやけど、次回作も期待してみたい。
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