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エリツィンさんのレビュー一覧

投稿者:エリツィン

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紙の本アジアン・ジャパニーズ

2003/04/06 00:36

戦いながら逃げ続けて

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 
アジアに浮遊する若い日本人たちを等身大の視点から描いた作品。出版当時、大きな反響を呼んだ。

 私がこの本を初めて手に取ったのは出版後だいぶたってからのことだった。
大学時代は自らの方向性に悩み、自主留年までした私には、この本に出てくる旅人の苦悩はとても身近に感じられた。就職が決まっていた私は、この本にもっと早く出会っていれば「旅」することによってもっと自らを見つめることができたのではと後悔の念に駆られたのを覚えている。

あれから数年、私は色々な偶然の重なりと自分にとってバイブルとなったこの本の後押しでアジアを放浪している。いくつかの旅を経て、いわば「旅慣れた」バックパッカーとなった私にとって筆者の旅は、初心者の稚拙な道行きでしかない。
しかし、彼の感じたこと、そして、彼の本に出てくる数々の人間の人生、言葉は今もって私の心を強く打つ。

「人間はどう生きたっていい」「あくまでも戦いながら逃げるのだ」「人間は場所を変えたからって利口にはならない」
今日もアジアの安宿で私はこれらの言葉を反芻しつつこの本を手に取る。
長い旅の末に「答えは自分の中にある」ことを静かに感じ取りながら。

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