冬音さんのレビュー一覧
投稿者:冬音
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紙の本水の殺人者
2003/05/18 03:17
折原ワールドを堪能!
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折原一の特徴でもある「叙述トリック」。
この作品では十分に堪能出来ます。
騙されないぞと思っているのに騙される! 一体誰が犯人なのか?
リストのルールは一体何なのか。最後まで気が抜けない!
紙の本欲望
2004/12/16 01:58
深く切なく。
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何てあからさまなタイトル。ありふれた設定…と、この本を手に取った時は思った。だけども何故か、冒頭の何行かに目を通すと、あっと言う間に物語に入り込んでしまった。
私の周りは主人公・類子の見ているものに変わっていく。性的に不能な男と精神の繋がりを求め、駆り立てる肉欲をそれだけの関係の男で満たす。自分の少ない経験から、あらゆるものを引っ張り出して、文字から目を離しては、そこにある、彼女たちの世界をイメージする。
同時に、三島由紀夫の世界も知りたくなる。恥ずかしながら、読んだことがない。「欲望」を読む上で、知っていなければいけないこともないが、読んだことがある方が、よりイメージしやすく、登場人物の気持ちにもなりやすいのに違いない。三島を読んだ後、改めて読みたい。
紙の本冤罪者
2003/06/12 02:02
一体何を信じたらいいのか。
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全く折原一にはやられっぱなしだ。まるで騙し絵のようなストーリー。
最後に解る、一つの結論に達するまでに、作者に翻弄されるようにAから見たりBから見たり。果たして容疑者は本当に犯罪を犯したのか? だとすれば、一体どこまでが真実なのか?
どれだけ冷静に考えても、もっと冷静な作者の繰り出すストーリーに振り回されっぱなし。最後の1ページを読むまで、結果はわからない!
少しでも頭を抱えたら、あなたはもう叙述トリックの虜になっている!
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