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林 伸夫さんのレビュー一覧

投稿者:林 伸夫

17 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

会社でWin,自宅でMacといったユーザーに両機種の溝を埋めるノウハウを伝える

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 Virtual PCとはMacintosh内でPC/AT互換機の機能を実現する魔法のようなソフト。Macの中にもう1台PC互換機を埋め込んだような感覚で動作する。このソフトを使えば,Macの画面の中で「Windows 95」「同98」「同ME」「同NT」「同2000」あるいは「Linux」などのOSを組み込み,それぞれ向けのアプリケーションソフトを稼働させることができる。
 本書は書名サブタイトルにある通り,インストールの方法からWindowsネットワークへの接続までを300ページ余にまとめたもの。これまで雑誌の特集記事などでVirtual PCについて説明されることもあったが,こうして1冊にまとまれば,座右に置いて参照するのにとても便利だ。
 なにしろ,MacとWindowsマシンとの間では文字コードの違い,ファイルネームに関するルールの違い,ファイルの認識方法の違いなど,両OSの仕組みを知らなければ壁にブチあたることが多い。こうして,広範囲にノウハウが語られると,初心者でもうまくその障害を乗り越えていけそうだ。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本

紙の本入門USB

2001/05/21 15:17

USB機器を設計,製造しようとする技術者に向けた技術解説入門書

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 「入門USB」とあるからと言って,USB機器の使い方の入門書ではない。
 前半のテーマはUSB規格(ケーブルの構造,転送スピード,バストポロジ),転送方式(転送プロトコル,転送モード),USBパケットの種類,トランザクションの種類,電気的特性などに関する規格の解説,後半ではUSB機器を動作させるためのドライバーの書き方に焦点が絞られている。
 ただし,ここに述べられているのはあくまでも技術解説入門であり,これだけでUSB機器のパソコンへの接続ドライバーがすぐに書けるようになるわけではない。そこから先はここに紹介されている情報源などを頼りに具体的なサンプルコードを入手し,山に分け入っていく必要がある。
 ユニークなのはMac OSやMac OS Xでのドライバー開発についても,かなりのページ数を割いている点だ。特に2001年3月に出荷開始されたMac OS XではまだUSB機器への対応がほとんどされていないため,各種ドライバーの開発が待たれている。ビジネスチャンスを掴むためにも,格好の入門書と言えそうだ。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本

仕様や仕組みの説明を読む前に,具体例を見ながら理解できる。実践的XML学習書

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 XMLはネットワークを通じて情報交換をする際に,情報に含まれる意味を正確に伝えるための武器となる技術だ。本書はこの仕組みを自ら構築できるレベルにまで理解させようとする意欲的な書籍。
 本書が目指す「ぐだぐだと能書きをたれる前に見ていただきましょう」というアプローチは,
XMLの解説書があふれる昨今,貴重だ。すでにXML自体の効用はさまざまなところで触れられているが,さて,自社の社内システムにどう組み込んでいくか,焦燥感をもってXMLに対峙しておられるユーザーも多いはずだからだ。
 本書では,XMLの構造,効能を軽く述べた後,CD-ROMに収めたサンプルを実際に動かしながら,XMLとはこういうものなのか,こういう風に使えるのか,と体得できる構成となっている。
 用意されたサンプルは「売上表に集計機能を付ける」「アンケートの収集機能」「メール配信システム」「ワークフロー・システムを作る」「ヘルプ生成システムを作る」「ゲームブックを作る」「ストリーミング・コンテンツを作る」など,そのまま日常業務に応用できそうな例が豊富に用意されている。これならXMLが実現してくれる世界に,手っ取り早く触れられそうだ。
 後半ではサーバーサイドでのXML活用法に踏み込んでいる。収録されたサンプルを実行するにはWindowsのASP(Active Server Page)を使えるようIIS(Internet Information Services/Server)をインストールし,準備する必要がある。このあたりからはさすがに初心者には難しいが,Windowsに添付されているヘルプファイルを参考に乗り越えていこう。残念なのは,誌面の指示通りになぞっていけばWebアプリが動くという形で記述されていない点だ。随所でWindowsの知識を駆使しながら読み進んでいく必要がある。
 本書の趣旨は具体例を見ながらXMLの世界を見定めようというものだから,前3分の2ほどには系統立てた仕様説明はない。しかし,最後に「Appenix」(追補)として約100ページものスペースを割き,こと細かな説明をしている。なかなかお買い得な1冊だ。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本

マックのPowerBook所持者に贈る禁断の改造術。徹底してカスタマイズ,「ここまでやるか」の驚きの連続

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 Apple社の携帯パソコン,PowerBook各種シリーズをとことんカスタマイズしてしまおうという禁断の改造集。外装を京友禅で飾る,クリアパーツを自作してオリジナルPowerBookを作る,PowerBook Duoに標準装備していないSCSI,Ethernetポートを追加する,といった強引でしかも現所有者にとっては魅力たっぷりのクレイジー企画だ。
 内容はMACLIFE誌に連載された1999年8月号から2000年10月までの記事をまとめたもの。既に目を通しておられるファンも多いだろうが,こうして1冊にまとまってみると禁断のテクニックに手を出してみようと思う向きも出てこよう。
 ただし,ここで紹介している手法は愛機を破壊してしまう危険もはらんでいる。事故が起きても,メーカーは当然保証してくれないから,すべては自己責任で処理できる人だけに許された禁断のテクニックであるとも言える。それを容認し,かつての愛機を現役としてさらに磨き上げたいという人にお薦めしたい本である。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本

インターネットとの親和性が高いBSDUnixの包括的解説書

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 UNIXオペレーティング・システムの流れをくむ各種OSのなかで,最もインターネットとの親和性が高いとされるBSDシステムの全体像を解説しようと試みた意欲的な書籍。
 BSDはカリフォルニア大学バークレー校で始まったプロジェクト,Berkeley Software Distributionでの成果物である。4.2BSDがDARPAインターネット・プロトコルのリファレンスともなる実装を先行して進めたため,インターネット上の各種通信サービスとの親和性が高い。現在はFreeBSD,PocketBSD,NetBSD,OpenBSD,BSD/OS など各種派生製品が生まれている。2001年3月に出荷されたMac OS Xは4.4BSDを基幹部分に備える。
 本書に登場する実例はFreeBSD 4.X,必要な場合にはBSD/OS 4.Xに沿って解説している。多くのUNIX教則本とは異なり,それぞれの項目は動作原理に始まり,その存在理由がきちんと説明されているのが特徴だ。筆者群に日本でのインターネット草創期の作業を手がけたメンバーなどがおり,各機能の必要性を身をもって理解してきたからこそ書けたのだと見て取れる。ただし,逆にコマンド一覧がずらりと並ぶスタイルにはなっていないから,座右の手引書にするには向かない。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本

創業者の座を追われ,再び返り咲いたAppleの総帥,SteveJobsの表と裏

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 「事実は小説より奇なり」。
 言い古された言葉だが,この言葉は,この本にこそふさわしい。
 だれもが使えるコンピューターを作るのだと,Steve Jobsが1977年,友人である天才Steve Wazniacとともにガレージで細々と始めた会社,米Apple Computer社はその後,急速な成長を遂げた。それは当時のビジネス市場最速の成長だった。米Fortune誌の企業番付の常連となり,6年後(1982年)には年間売上高10億ドルの会社となった。
 売上高からみれば,アップルはその後も順調に成長。95年には110億ドルを売り上げるまでになった。しかし,内実はすさまじい。初代主力製品Apple][のあと,現在もAppleの主力製品として存続しているMacintoshの開発を陣頭指揮したSteve Jobsは改善しないマックの売り上げの責任を追及され,1985年には,自ら会社に呼び込んだJohn Sculleyに追放されたのだった。
 本書は,その後のSteveを克明に追う。これまで,追放されたSteveが瀕死のApple社に復帰し,蘇生させるまでの物語はすでにいくつか刊行されている(注)が,どん底のビジネスの中で苦吟するSteveの私生活にまで踏み込み,暴露した書物はなかった。
 Appleを去ったあとSteveは手元にあった1億ドルを資金に,新会社NeXT社を興し,コンピューターグラフィックス専業のPixarを買い取る。しかし,どちらもどん底のビジネス,Steveの資産がまさに底をつきかかったとき,すべてを救ったのはPixarが制作した全編コンピューター・グラフィックスによるアニメーション映画「Toy Story」〔1995年制作)だった。
 ここでのSteveはいかに理不尽なアイデアであろうとも相手を威嚇(いかく)し,なだめ,説得してしまう「バッド・Steve」と,だれも思いつかないような天才的発想を現実のものとする「グッド・Steve」の両面から描き出される。
 インタビューした関係者,約100人。Steveと一緒に仕事をした仲間,部下,そして,生活をともにした恋人たちとその子供たち。Steveは私生活を公にされるのを,ことのほか嫌い,この本のために筆者のAlan Deutschmanのインタビューを受けることはなかった。出版差し止めにさまざまな手だてを講じたといわれるこの本に書かれた「事実」は本当に真実なのか?
 その答えはSteve Jobs本人だけが知る。
 注)「アップル」(早川書房,1998年9月,ISBN=4-15-208190-2),「アップル・コンフィデンシャル」(アスキー,2000年1月,ISBN=4-7561-3302-9)など。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本

「生きた」Webサイトを効率的に開発する「サーバーサイドJava」の構築ノウハウをまんべんなく紹介

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 JSPとはJavaServer Pagesの略。Webサーバー内に置かれ,クライアントのWebブラウザーからのリクエストに応じて適切なWebページを送出する仕組みを構築するためのJava環境だ。
 いわば,Java化されたCGIプログラムである。しかし,リクエストのたびに新たなプロセスが生成されるCGIプログラムとは異なり,メモリー使用効率,実行スピードの面などで有利とされる。またJavaで記述するため,開発効率が高い,異機種間でのポータビリティー(可搬性)が高い,などのメリットも大きいとされ,最近はWebサイトをJavaサーブレット,あるいはJSPを使って開発する例が急激に増えてきている。
 「サーバーサイドJava」全体をカバーした本にしては全560ページあまり。たとえば,本書で取り上げられているJDBCやJavaBeansだけにテーマを絞った本でも分厚い1冊の本になるのに,少なすぎると感じる向きもあろう。しかし,本書はJavaサーブレットとJSPを使い始めるのに必要な関連知識をうまく概説しているため,比較的コンパクトなものにまとまっている。
 サーバーサイドJavaプログラムを書くために必須のJava言語に関しては,読者が十分な習得レベルに達していることを前提に話が進んでいく。読者は本書を読みこなすまでに,Javaの基本をマスターしておかなければならない。
 本書が目標としているのはダイナミックなWebサイトの構築である。ユーザーからのリクエストに応じて,適切なページを生成しなければならない天気予報や,株価情報など刻々と更新されるニュースサイト,あるいは在庫データベースなどを参照しながら,最新のページを生成しなければならないサイトなどである。こうした目的を持つユーザーには大いに役立つ。
 本書がカバーしているのは,次のようなテーマだ。
■サーブレットとJavaServer Pagesの概要
■クライアントリクエストの処理(フォームデータ/HTTPリクエストヘッダ/CGI変数へのアクセス)
■サーバーリスポンスの生成(HTTPステータスコード/HTTPリスポンスヘッダ/クッキーの処理/セッション管理)
■JavaServer Pagesの具体的使い方(JSPのスクリプト要素/JSPのpageディレクティブ/ファイルやアプレットのインクルード/JavaBeans/JSPのタグとタグライブラリの自作/サーブレットとJSPの統合化)
■サーブレット,JSPを支える関連技術(HTMLのFORMの使い方/フロントエンドとして使うアプレット/JDBCとデータベース接続プール)
 本書に登場するJavaのクラスは100以上にのぼる。しかも,Webサーバー機能をテストするデバッグ用Webサーバーの実装コード,HTTPフォームとサーバーとの間でどんなリクエスト/レスポンスがやり取りがされているかを実際に調べるデバッグツールの実装コードも公開されているのは感動的でさえある。
 要所要所に詳細なコメントも付いているので,コードの動きを追いながら,勉強していきたい人にはとても親切。
 これらソースコードは,ソフトバンク・パブリッシングのサイトおよび,原書の支援サイトにすべて置かれている。(ここにその具体的URLを書くわけにいかないことは御理解いただきたい)
 本書の読者はこれらのコードを自由にダウンロード可能だ。特に原書の支援サイトには追加情報,変更内容,ニュースなどが常にアップロードされており,現在も最新の状態にメンテナンスされている。実にきめ細かいサポート体制だ。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本

デジタル・ビデオの世界をダイナミックに彩る,「AfterEffects」の妙技を満載

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 「After Effects」はデジタル・ビデオにおける「Photoshop」のようなソフトウエアだ。
 本書はその「After Effects」を使ってクリエイティブな映像をたくさん世に送っている,トリシュ&クリス・メイヤーの2人が,持てるノウハウを惜しみなく披露したもの。膨大な原書を日本語版は2分冊にして発行,本書はその第2巻目である。動画編集の基礎となる部分は第1巻「Adobe After Effects-DVノンリニア編集のすべてI(ISBN:4-8443-5574-0)」にまとめられているから,この世界になじみのない人は第1巻から目を通す必要がある。
 「After Effects」は動画像に変形効果を加えたり,複数の画像をコラージュして新たなメッセージ効果を加えることができる。MTVやCNNの番組タイトル,CFなどを見ると,エレガントでしかもダイナミックな映像が多用されているが,こうした視覚効果を動画像に加えるために使われる,パソコン用のソフトのひとつだ。プラットフォームはMacintoshとWindows。業務用に使われることが多かったが,最近は家庭向けのビデオカメラからFireWire(i.Link,IEEE 1394などと呼ばれることもある)経由で簡単にデジタル映像が取り込めるようになり,一般の人も,この素晴らしい世界を享受することができるようになった。
 本分冊のテーマは,かなり専門的。たとえば,ヘリコプターや車上などからの撮影によるブレを解消する「モーションのスタビライズ」,人工衛星や疾走するレーシングカーの動きをぐらつかせない「モーショントラッキング」などまるで手品のような手法について,細かく解説されている。
 ビデオを映画フィルムに変換する「プルダウン」,北米・日本で使われている放送方式「NTSC」と欧州での標準方式「PAL」そしてワイドスクリーンに向けての制作へと話が進み,プロが商品として「出荷する」ための方法まで押さえられている。付録CDには「After Effects」のお試し版,文中で解説した映像とその加工手順などを収録している。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本

Javaプログラミングの落とし穴を,達人の技で具体的に解説。通に向けたノウハウブック

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 プログラミング言語Javaを使ってアプリケーション開発する際,疑問になりそうなトピックを取り上げ,実践的な解説を試みている。
 たとえばJavaの日本語処理機能。JDK1.1以降,Javaには各国語を処理するため,さまざまな機能が組み込まれている。では,実際に日本語で並べ替えたときに,どんな順番に並ぶのだろうか? 本書ではその疑問に答えるため,「わっかない」「わーかない」「わかんない」「わつかない」などといった文字列を実際に並べ替えるプログラムをサンプルとして示し,その挙動を究明しようとする。こうした実験精神はすべての章にわたり,まさに,Javaの「からくり」を解明している。
 表紙のイラストから入門書と思うと,痛い目に会う。基本的にはCやJavaで基礎を学んだ人でないと,とても読みこなせるレベルにはない。しかし,プログラミングそのものに知的興味を抱ける人には格好の読み物になっている。さすがに本文200ページに満たない分量では,Java2のあらゆるトピックを網羅しきれるわけもないが,Unicodeと日本語,国際化対応アプリケーションの作成法,パッケージ化,電子署名とセキュリティー,他のマシン上のオブジェクトをネットワーク経由で呼び出すためのRMIと分散オブジェクトなど,興味深いトピックをカバーしている。Java2 SDK 1.3.0(Windows,Solaris,Linux用)のインストール・プログラムとサンプル・プログラムがCDに収録されている。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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紙の本

2D,3DCGアニメソフト「アニメーションマスター」を使いこなすためのノウハウをイチから開陳

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 2D,3D CGのアニメーション作成を行う「アニメーションマスター」〔米Hash社,日本ではアートウェアが販売)を使いこなすための超絶技巧をイチから解説した「ハウツー本」。筆者の大沢秀直氏は同じくパソコン用3DCG ソフトの「Shade使い」としても有名な人で,その精緻な画像描画技巧は見るものを唸らせる。
 2000年あたりからは,ギリシャ神話をテーマに連作中だ。ホームページ上(http://webclub.kcom.ne.jp/ma/musa/index.html)で制作の一部を公開中なので参考にされるとよいだろう。CGクリエーター,版画家で武蔵野美術大学映像学科講師も務める。
 テーマとなっている「アニメーションマスター」は,デジタルアニメーション制作用ソフトとして低価格,高性能をうたっている製品。MacintoshでもWindowsマシンでも使える。とにかく実写と見まごうばかりの3D CGアニメが作れる。本書は,その「Ver. 8.0」と最新版「Ver. 8.1」に対応した解説となっている。
 「アニメーションマスター」には円や球,立方体を作成する組み込み機能がないため,自分でいくつかのライブラリーを作成してから本格的な制作に入る必要がある。本書ではその点を踏まえ,基本のオブジェクトライブラリーを作る場面から解説が始まっている。初めて「アニメーションマスター」を使うユーザーにも,これなら読みこなせる。
 最新版に組み込まれたリップシンクなどの「音声同期」機能について詳しい解説があるのも嬉しい。付録CDには,本書で制作解説したアニメーションのオリジナルサンプルデータと,実際にアニメーションにした動画映像が収録されている。インターネットからではダウンロードに時間がかかって仕方がない大容量の映像が惜しみなく入っているので,具体的なサンプル映像を見ながら勉強したい人には最適だろう。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本

企業情報システムに必至と叫ばれているXML。その導入責任者に的確な判断材料と知識を与える

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 企業間の情報交換や電子商取引における確実性・効率を飛躍的に高めるものと注目されている新技術XMLの入門書。ただし,同じように「XML入門書」と銘打っている類書が書店にあふれるなか,本書はそれを「次の開発案件」として採用するべきか否かを判断する立場にある「システム責任者」に向けて,やさしく解説した点が類書とは大きく異なるところだ。
 解説は技術的な深みにはまらないよう注意深く構成されている。多くの類書がコードの書き方に大部分のページを割いているのに対し,本書はそこにはほとんど踏み込んでいない。システム責任者あるいはITマネジャーにとっては,XMLをどう書くかの具体的ノウハウよりも,数カ月ないしは数年間,何人かのエンジニアを張り付けてシステム構築をする価値があるのかないのかが量れる指針の方が重要なのだ。そういう意味で,本書はユニークかつ重要な「技術専門書」であるといえる。
 望むべくは,もう少し,「XMLは何に,どう役立つのか?」を具体的な画面例を交えながら解説してもらえれば,経営者層にも貴重な手引書となったのにと惜しまれる。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本

Linuxをグラフィカル・ユーザー・インタフェースで乗りこなすための近道を教えてくれる

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 書店に行くと,コンピューター書籍のコーナーにずらりとLinux解説本が並ぶ御時世だ。しかし,Linuxは基本がUNIX。これまでWindowsしか触ったことがないユーザーには近寄りがたい。
 本書は,そうした「Windowsしか使ったことがない,一般パソコン・ユーザーにも」Linuxを乗りこなしてもらえるよう手ほどきする。220ページほどのコンパクトな一冊だ。
 Linuxの配布パッケージ(ディストリビューションと呼ぶ)はLaser5 Linux 6.x,日本語Red Hat Linux 6.x,Vine Linux 2.xなどがあり,それぞれ扱いが微妙に異なっている。本書では,そうしたディストリビューションの違いを吸収する便利な方法としてKDEやGNOMEなどのグラフィカルなデスクトップ環境を導入して,先に進むよう指南する。
 特にWindowsユーザーから,この世界に入ってきた人にも親しみやすいKDEの導入を勧め,全体はKDE中心に話が進んでいく。
 なお,本書には実際のLinuxディストリビューションは付随していない。別途,雑誌や,ショップからインストールCDなどを入手する必要がある。できれば,これ一冊だけで第一歩が踏み出せるようにしてほしかった。
(C) ブックレビュー社 2000

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紙の本

Linuxを扱うための重要な180個のコマンドを,辞書形態で簡潔に解説。入門者にもベテランにもお薦め

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 Linuxを極めたいと思っている利用者すべてにとって便利な本である。
 Linuxを使うのに必要な180種類のコマンドを,辞書形式で,コマンド名,利用目的の両面から迅速に引けるようにまとめている。
 便利なのは,コマンド一つひとつに,Shellのビルトイン・コマンドなのか,UNIX,FreeBSDなどでも使えるかどうかが明記されているとともに,同じ機能をDOSコマンドならどう書くのかが併記されている点だ。これならLinuxを始めたDOSのユーザーがすんなり理解できる。
 前提としているOS環境は,Turbo Linux,シェルは「bash」,UNIXはSolarisである。したがって,これ以外の環境下にある場合は,本書が示す例に一部合致しない場面が出てくるが,「こんなことをする場合に何と打つんだっけ?」という疑問に,さっと答えてくれるのは嬉しい。
 LinuxやUNIXを使う際に,座右に置いておくと便利だ。
(C) ブックレビュー社 2000

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紙の本

紙の本xDSL/FTTH教科書

2000/10/06 15:22

光ファイバーやxDSLなど,高速のインターネット・アクセス技術について,網羅的に解説した「教科書」

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 ワークグループ内のパソコンを接続するLANの速度は,ついにギガビットの世界に突入した。2000年7月19日にデビューしたPower Mac G4の新機種には世界でも初めてギガビットEthernetが標準装備された。今後,他のパソコン・メーカーも追随し,一気に一般化するだろう。
 これに比べ,広域網のアクセス回線の方は64kbpsがようやく一般的な先進ユーザーの間で標準の地位を獲得しつつある。LANとWANのアクセス速度の格差は広がる一方だ。デスクトップでのアプリケーションとしてはネットワーク経由でもハイビジョン画質の動画をフルサイズで見るところまで来ているが,実際のインターネットとの接続スピードでは小さな名刺大の映像をぎくしゃくと再生するのがやっとというところだ。
 そこで,関心を集めているのが,「最後の1マイル」,ユーザーから言わせれば「最初の1マイル」のアクセス・ラインをいかに高速化するか,という点だ。
 本書は高速インターネット・アクセス・ラインを構築するための基礎技術であるxDSL,CATV用の同軸ケーブルを使った高速伝送,光ファイバーを最終ユーザーのところにまで引き込むFTTH(Fiber To The Home),さらに無線系については次世代移動通信技術として世界統一規格となったIMT-2000,高速の固定無線加入者系アクセス・システムFWA(Fixed Wireless Access)などを網羅的に解説した,書名通りの教科書だ。
 2000年7月現在,これらのアクセス網はいまだ実験の段階にあるものも多い。本書の中では,日本のみならず欧米での実験的取り組みについても幅広く紹介している。ただし,次々に実現していく実サービスに追いつけていないのはこの種の書籍の宿命でもある。
 残念なのは実際の設備構築にかかるコストの構造が明確に示されていない点だ。たとえば,FTTHの場合,通信設備センター(電話局)からユーザー側のき線点までのケーブル敷設コスト,ユーザー宅内に置くONU(Optical Network Unit)の価格などに言及されていないことだ。具体的な取り組みを視野に入れたビジネス・プランを描かなければならない時期だけに,実際必要な導入コストの目安を提示してほしかった。本書で高速アクセス回線の技術の詳細を学んだ後には,それを導入するフェーズに入るが,ビル設計業者や,住宅などのデベロッパーにとっては,その辺りが最重要課題となるからだ。
 全体に図が多用されていて,この世界が初めての人にも理解しやすい。高速インターネット・アクセス網を手に入れたい企業,SOHOユーザーはもちろん,マンションなどのデベロッパー,先進的パソコン・ユーザーなどにお薦めの教科書となっている。全350ページ。
(C) ブックレビュー社 2000

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紙の本

紙の本書くためのパソコン

2000/10/06 15:22

パソコンを,考えるため・書くための道具として生かす方策を追及する。アイデアを具象化するヒントに富む

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 世の中IT時代。沖縄サミットでも最重要論点として,IT活用を積極的に進めるための「IT憲章」が採択され,とにかくパソコンで世界を幸せに導こうという“革命の嵐”が吹きすさんでいる。
 この流れに取り残されては大変とばかり,パソコンに向かい始めた人が多い。ちょっと遅きに失するが,森 喜朗首相も一本指打法でぽつぽつとキーボードを触り始めたという。しかし,パソコンが一通り分かったところで,何をすればいいのか? 本書はそのような,流れに乗りそうで乗り切れない,勉強熱心なユーザーに向けて,パソコンを使って知的活動に乗り出すための最短距離を指し示そうとする。
 筆者の中野 明氏は事業計画のプランニングなどを行う,企画会社の社長で,パソコン,通信関連の著作も数多い。本書はその経験の集積でもある。
 頭の中にモヤモヤと浮かんでは消えるアイデアを,いかに的確に具象物にするかのヒントが各章に溢れている。特に電子辞書,電子百科事典などを活用してアイデアに深みを加える手法,アウトライン・プロセッサーを使っての発想力強化法など,筆者ならではの提案が面白い。
(C) ブックレビュー社 2000

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