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和田 哲也さんのレビュー一覧

投稿者:和田 哲也

6 件中 1 件~ 6 件を表示

フリーUNIXを使ったインターネット環境の構築方法を詳細に解説した技術書

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 UNIXを全く知らない初心者には,多少難解であると思う。しかし,Linuxを中心とするフリーUNIXを使ったインターネット環境の構築は,これからの一つの主流になることは間違いない。だから,その点(構築の仕方)を詳細に説明した本書は,情報技術者には必携の書であると思う。小生も,2年前の自社B2Bマーケットプレース立ち上げ時,開発期間を1か月延長して他のオペレーティングシステム(OS)からLinuxに変更した経験を持っている。その後現在まで,OS関連のトラブルによるシステムダウンは皆無であり,UNIXの力強さを改めて認識しているし,あの時の判断は正しかったと確信している。このような実体験があるから,本書は,小生にとってはビジネス上の更なる展開をシステム的にサポートしてくれる参考書ではないかと感じた。また,インターネットビジネスに興味がある読者には,基本技術であるOSの選定に,大いに役立つだろう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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ITビジネス初めての担当者にも分かるように企画・構築・運営のノウハウを参考例を含め説明

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 実際にITビジネスに携わっている小生としては,少し辛口の批評をせざるを得ないが,著者が言うように,“まだ本物は出ていないに等しい”のがITビジネスの現状である。更に,“サービスの枠組みそのものを,既成の商売のメカニズムから離れたところで考えてみる”とか,“インターネットの中でこそ創造される新しい価値は何かということを出発点として考えてみる必要”があるし,“意外と成功するのはその商売の達人ではなく,素人なのかも”しれない,という考えも正しいような気がする。
 しかしながら,本書で説明されるITビジネスへの取り組み方は,本物でない既成のITビジネスのものであり,どうやったら素人がITビジネスを成功に導けるのかについては,突っ込んだ議論がほとんど行われていない。また,ERP(Enterprise Resource Planning:業務統合)パッケージなど,本質的にはITビジネスに関係ない技術も,ビジネス構築には必要であるかのように説明しているが,著者の怠慢ではないだろうか。
 全体にいろいろと細かい事を説明しているが,知識が全くない(ゼロ)の読者には,混乱を招かせるに違いない。著者の意図が,こんなに大変なのだから,読者(ITビジネスの素人)は,企画から構築,運営まで,著者のようなコンサルティング会社に相談すべきである,という事であるなら,それなりに効果があるのかもしれない。読者は,ITビジネスとはこんなものなのか,大変だなあ,というぐらいの読み方をすればいいのではないだろうか。
 ただし本書は,小生のように既にITビジネスに取り組んでいる起業家には,ぜひ読んでもらいたい一冊である。なぜなら,我々が安易にスタートした思い込みのITビジネスと,本書で展開される“あるべき姿”のITビジネスの違いを理解し,早期のビジネス修正を図っていただきたいからである。本書は,素人(ゼロ)より,我々(すでにITビジネスを始めている者達)に大いに役立つ参考書である,と言いたい。
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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IT革命は,経済構造,産業構造,経営構造のすべてを激変させる。我々はどのように対応すればよいのか

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 本文が唐突に“「eビジネス」の時代は終わった”というタイトルで始まる。そこで,たいへん興味を持った。そして次に,“IT革命は知的財産革命だ”とか“ITビジネスモデルは,「構造革命」を狙え!”と展開していく内容にさらに引き込まれた。評者も電子商取引(いわゆるeコマース)の市場を運営しているが,常日頃考えている事と筆者の論点が大筋で同じだからである。既成の業態を変えずしてビジネスモデルの革新はあり得ない,という主張は全く正しい。それを論理的に説明する筆者のIT革命に対する意気込みは素晴らしい。また,初期のITビジネスモデルを“原始ビジネスモデル”であると喝破し,そんなものだけで勝てるか?と苦言を呈する洞察力は,敬服に値する。
 とくに私が好きなのは,『「ITはストラクチャー(構造)だ」と前にも述べたように,IT革命は経済構造,産業構造,経営構造のすべてを激変させていく産業革命です』(第5章)という論点である。これは,私がeコマースを数年間実践したうえで,最近確信をもった事実と全く符合する。
 しかし,本書は,中盤以降多少息切れをしてしまう。たとえば,新しいITビジネス形態として紹介されている商社中心の鉄鋼関連eマーケットなどはますます盛んになっていくだろうと説明しているが,実際は,すでに運営がうまくいかず,そのITビジネス形態自体の見直しが行われているのが現状である。また,個人消費者向けのB2Cマーケットについても幻想を持ちすぎているように思える。“バーチャル・コーポレーション”などという,だれでも使う言葉が出てくると,せっかくの前段の素晴らしい議論も薄れてしまうような気がする。さらに終盤は,“携帯電話”や“家庭電化製品”など,技術に特化した話が中心になってしまい,少し違和感を覚える。しかし,本書はそれでは終わらない。最後に,“ビジネスモデルの開発戦略”と題し,新生代のITビジネスを提唱する。ここは必見である!
(C) ブックレビュー社 2000-2001

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総務担当者がコンピュータ&ネットワーク導入のプロジェクト管理を任されたらどうすればよいか細かく説明

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 読後の感想は,かなり“びっくり”した,といったところだろうか。題に「総務のための」と書いてあるので,多少レベルの低い内容だろうという先入観を持って読み始めたが,どうしてどうして,実際の内容は“一流企業のプロジェクト管理者”でも実務において十分役立つ程のノウハウの塊であった。
 それも,プロジェクト遂行上のリスク・問題点を明確にした上で,「このリスク・問題点については本気で考えなさい。このリスク・問題点は多少無視してもかまいません。」という助言を的確に与える手法をとっており,読者(プロジェクト管理者)は自分の仕事と照らし合わせて容易に理解できる構成となっている。特に,“自分ひとりでは何もできない。プロジェクトに関わる技術者をどう動かせばよいか理解する”という考え方は,小生の経験から言ってもまったく正しい。
 また,題に「コンピュータ&ネットワーク」とあるように,中盤からはエンジニアでも十分理解していないパソコンとネットワーク関連の専門知識の簡易な説明も含まれており,それも“この知識は知っておく必要があります。この知識は覚えなくても問題ありません。”との補足説明付きである。ついでに巻末には,上司・他部署・業者・ユーザからの「想定問答と模範回答」が付してあり,まことに“いたれりつくせり”である。
 しかし,ここで本書の難を述べれば,まず筆者の執筆経験が浅いためか,段落ごとの構成がほとんど同じであり,また文章にあまりにも類似の言い回しが多く“へきえき”する。さらに内容面では,プロジェクト管理で最も重要な「プロジェクト設計」について,“特別な専門知識は必要ない(本文)”と言い切っている点に大いに問題がある。著者も専門知識の必要性に気がついているので,その後の章で個別に専門知識の説明を行っている。必要な専門知識は,総務の担当者でも,プロジェクト開始前に習得しておく必要があると思うのだが。
(C) ブッククレビュー社 2000

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紙の本日本人とインターネット

2000/12/28 12:15

個を仮想的に集合化できる双方向メディア,インターネットの生い立ちと市民活動などでの有効活用を紹介

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 本書を読むと,本来“個”ではなく“群”として生計を営んでいた日本人にとって,現代社会の中で“個”の集合体として“群”を築き上げるのに,インターネットはかなり有効な道具である,ということが理解できるだろう。
 本書の著者は,そのインターネットを使った劇的な変化を,長野オリンピックを通じて経験した。特に,従来型のマスメディアに比べ,双方向のリアルタイムな「オン・デマンド(個々の要求にこたえる)型」情報発信が可能であり,その機能が情報発信・受信の面で大きな役割を果たしたことに感動を受けたようである。そのためであろうか,本書の中で説明されるインターネット事業成功例としては,圧倒的にコミュニティー活動団体や市民活動(NPOやNGO)関係,また,災害時のボランティア活動など,インターネットを使って個人を大きな集団に変化させる事業を数多く取り上げている。
 本書ではまた,インターネットの歴史とインターネットが現実社会をどのように改革してきたかを,要領よく説明している。その説明のポイントは,顧客と組織概念の変化であり,インターネットによる顧客(個人)のパワーアップと,その変化に対応するための組織はどうあるべきか,ということである。
 このように説明すると,本書はインターネットに対する有効な参考書であるように感じられると思うが,本書を読み終わった感想は,「好きでも嫌いでもない食べ物を,絶対に食べなければならないという理由付きで,強引に食べさせられた後のような感じ」といったところであろうか。確かに,インターネットには今までにない未知の魅力や機能が含まれている。しかし,著者が最後に言うように「インターネットが日本の産業社会の発展に不可欠という前提に立つ」必要があるのかは,大いに疑問である。そして,そのような結論を押し付けようとすると,どうしても事実と違った記述が目立ってくる。たとえば,実際には赤字を出し続けているアマゾン・ドット・コム社を,開店経費ゼロの企業と説明しているところなど,読者をミスリードしているところもある。
(C) ブッククレビュー社 2000

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角川歴彦氏ほか11名の気鋭の企業家たちへのインタビューと,リーダー・組織のあるべき姿を浮き彫りにする

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 著者が“まえがき”で「われわれはIT革命がダイナミックに進行する中で,(中略)どのような組織構造とマネジメントで成長戦略を実行に移しているのかを分析することにした」「しかしインタビューの時間の圧倒的多数はむしろ,(中略)なんとかして社員個々の力を開花させ,組織メンバー全員の総力を結集して未来を創り出したい,といった話に割かれていったのだ」と,述べているように,本書をIT関連書物として期待されている読者には,少し物足りないかもしれない。
 それより,新進気鋭の経営者たちが,けっこう人間くさい悩みを持って最先端企業の経営を行っている姿を,“われわれと同じなんだなあ”と思いながら読み進めるといい。
 本書の第一部でインタビュー相手として登場するのは,現在急成長を続けている企業の新進気鋭の社長たちである。本書の順に列挙すると,角川歴彦(角川書店社長),澤田秀雄(H.I.S.グループ代表),井上雅博(ヤフー・ジャパン社長),増田宗昭(カルチュア・コンビニエンス・クラブ社長),河野栄子(リクルート社長),鈴木尚(デジキューブ会長兼C.E.O.),寺井秀藏(ワールド社長),南部靖之(パソナグループ代表),佐藤玖美(コスモ・ピーアール/ウーマンジャパンドットコム社長),鈴木幸一(インターネットイニシアティブ社長),南場智子(ディー・エヌ・エー代表取締役),成毛真(マイクロソフト前社長,現在取締役特別顧問/インスパイア社長)の蒼々たるメンバーであり,その各氏に一條和生氏が,リーダーの成功要因に対する自分の見解を確認するかのように鋭く切り込んでいる。
 第二部では,「リーダー革命の科学的分析」と題し,インタビュー内容を引用しながら独特の企業論を展開する。
 そこでは,組織はまず,「知識創造パラダイム(イノベーションを生み出すためにはむしろ不確実性を高め,カオスを起こすことが必要)」によって議論される必要があり,「問題の所在発見」「仮説の構築」「仮説の検証」「仮説の修正」のためのシステムを構築しなければならない。このあたりは,事前の知識なしでは理解しがたいので,よく分からなければ飛ばして読み進んでもいいのではないだろうか。
 次に,企業変革の基本設計思想として,株主価値・顧客価値・社員価値の最大化を目指さなければならない。ここでは,そのための具体的な思考方法が展開される。この部分は圧巻であり,ぜひ読んでもらいたい。
 そして最後に一條氏は,企業変革に向けて組織の抵抗に対処し組織を動かすための提案を行っている。読者は,そこで初めて本書の意図する所が分かるだろう。それは,「変革はリーダーが主導権を握ってトップダウンで推進すべきである」ということであり,だから前段にリーダーシップを発揮している企業家たちのインタビューを載せたのである。
(C) ブッククレビュー社 2000

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