加納則章さんのレビュー一覧
投稿者:加納則章
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紙の本昴 1
2001/06/19 12:41
“才能”を描破する曽田の筆
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『め組の大吾』の作者が青年誌に初進出し、男性誌では極めて珍しいバレエ(舞踊)マンガに挑む。前作『め組の〜』のあっけない連載終了に消化不良を起こしていた曽田ファンには、待望の作品だ。
9才のヒロイン・宮本すばるは、脳腫瘍の弟を元気づけるため、彼の病室で、毎日、自己流のダンスを見せる。それがきっかけで才能を見いだされ、バレエを知る。やがて弟が死に、その6年後、すばるはストリップ劇場のスターに! ここから天才ダンサーの波瀾の人生が本格的に展開していく。これまで、『シャカリキ!』の自転車ロードレース、『め組の〜』の消防士と、一般には馴染みの薄い世界を分かりやすく感動的に読ませてきた作者だけに、バレエを食わず嫌いしていた男性読者をも熱くさせてくれる。
『め組の〜』は同じ題材を描いた秀作映画『バックドラフト』に劣らない出来だったし、今度は、少女マンガの名作『アラベスク』を凌ぐか!?
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