長澤 奎一さんのレビュー一覧
投稿者:長澤 奎一
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |
2001/05/07 18:16
どのように楽しい庭を造るのか。英国の伝統に学び,失敗しないためのノウハウを伝える
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
近年,わが国でもガーデニングがブームとなったが,ここにきてその勢いが衰えはじめているきらいがある。その背景として,素人が流行にまかせてやみくもに植えたものの植物が根付かない,花が咲かなくてあきがきてしまった,本格的な庭造りには経費がかかるなどの要因が考えられる。失敗しないためにどうするか?
本書は英国のガーデン・デザイナーのロビン・ウイリアムズが著したプロのデザイナー向けガーデニングに関する本。作庭の基本計画,さまざまな素材(砂利,敷石,芝生など)の選択,フェンスやデッキ,家具類の配置,そして庭を構成する植物の選び方など,実例に基づき,イラストをふんだんに用い,イングリッシュ・ガーデンについて触れている。古い伝統のある英国王立園芸協会の「ガーデン・デザイン・ブック」にも採用されている。
プロのデザイナーがどのように設計するか,そのプロセスを解説している。しかし,素人でもさらに向上を目指す人には,手元においてながめるだけでも楽しい。
(C) ブックレビュー社 2000-2001
紙の本数字でみる日本の100年 20世紀がわかるデータブック 日本国勢図会長期統計版 改訂第4版
2001/02/23 00:16
20世紀の日本の歩みをデータから検証する。経済・社会の発展の全体像がわかる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
1981年に初版を刊行した「日本国勢図会 長期統計版」の第4版。創刊以来73年の歴史を持つ「日本国勢図会」(年刊)をベースに編集している。第3版以来9年ぶりの刊行になるが,新世紀を迎えたために,20世紀の日本の歩みを総括することに力点を置き,特に第2次世界大戦後の統計の充実を図ることを狙って編集にあたった。
第1章「領土・国土と国土開発」,第2章「人口・労働」,第3章「国民所得」など12章で構成している。各章のはじめにテーマに沿った歴史と年表を簡潔にまとめ,その後に関連統計,図版を掲載している。また,必要に応じて最近の主要な動向やニュースを紹介している。
もちろん,この1冊で20世紀の日本の動きを一目で見ることはできないが,元のデータの出所や参考資料を明記しているので,企画書やレポートの作成などにあたり,手元にあれば便利な存在であろう。
(C) ブッククレビュー社 2000
2001/02/23 00:16
わが国の公共図書館・高等教育機関の付属図書館に関するデータベース
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2000年は「図書館法」制定50年の節目。同時に4月,改正図書館法を含む「地方分権一括法」が施行になった。国庫補助金を受けている公共図書館の館長の資格や設置基準に関する規定,図書館協議会の委員の任命規定が緩和されるなどの手直しがあった。このように法律面で,環境の変化が見られる。また,大学などの図書館は短大の廃止,四年生大学の移行により減少傾向がうかがえる。
本書によると全国の図書館は公共図書館が約2600館,教育機関の付属図書館(国立,公立,高専を含む)が約1600館になる。前半はデータとして図書館数,職員数,蔵書数,年刊貸出数,予算額などをまとめた。後半は個別の図書館の名簿として,所在地,休館日,開館時間などを収録している。一般的な用途に供するには無理があるが,図書館の新設を考慮している地方公共団体の指標になる。既設の図書館や学校で予算編成や事業計画の検討,事業評価の際に参考資料として適している。
(C) ブッククレビュー社 2000
2001/02/23 00:15
政治,経済,社会,文化など,さまざまな分野の最新動向を知ることができる。小分類で150項目を網羅
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
創刊以来15年を経た。21世紀を意識した編集内容になっている。編集コンセプトは「新世紀創造,確かな第一歩を踏み出すために!」。巻頭の特別論文として政治,経済,科学,文化,社会の各分野で活躍している世界の学者,思想家,ジャーナリストなど10人が「21世紀,世界からの提言」を共通テーマにメッセージを寄せている。また,経済・産業,日本政治・国際関係,社会生活・健康,サイエンス・テクノロジー,文化・スポーツ,世相・データファイルの大分類項目のはじめにはそれぞれ,「21世紀,課題への挑戦」をテーマに,日本の寄稿者が現状の把握,将来展望の解説を加えている。さらに,各分野で重要と思われるキーワード1000語を抽出,巻末の索引とは別に最先端の言葉を見やすくするなどの工夫をこらしている。
こうした情報・知識事典の常として,分厚くなることはやむをえない。イミダスも全1526ページの厚さとなり,日本語で2万2000語,カタカナ語・欧文略語1万1000語という膨大な言葉を収容,解説が要領よくまとめられているので,大方の知りたい項目の検索には役に立つ。しかし,あまりに項目が細分化されているので,説明が不十分だったり,それぞれの分野の専門の解説書にあたり直さなければならないという不満を感じる場面も多い。したがって,とりあえず必要な情報を入手する手段だと割り切って利用することだろう。
巻末に特別付録の「ROM—das’01」が付属。「国と地域のデータ」「20世紀&テーマ年表」「カタカナ語・欧文略語」など5つのコンテンツが利用できる。また無料で「Webイミダス」へアクセス,イミダス1999年版,同2000年版の解説項目の検索が可能(イミダス2002年版発売前日まで。イミダス2001年版の解説項目は2001年春に収録予定)。
(C) ブッククレビュー社 2000
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |