サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. 志賀 武さんのレビュー一覧

志賀 武さんのレビュー一覧

投稿者:志賀 武

17 件中 16 件~ 17 件を表示

パソコンとその部品の仕組みを徹底解説。パソコンというブラックボックスの正体が分かる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は,パソコンを構成する,あるいはオプションで提供される,ハードウエアの仕組みや機能,動作の基礎知識や歴史などを解説している。
 はじめに、本書の問題点から指摘を行うことにする。内容が間違っているとか,構成やビジュアルに問題がある,ということではない。最近の本としては地味ではあるが,内容と表現は非常にマッチしてよくできた本だ。カラーで写真を多用した書籍の何倍もの情報が詰まっているし,簡潔にまとめられたイラストや適切に使われた脚注やコラムなど誉める要素はいくらでもあったのだが。
 問題はこの本が,「家電と同レベルに普及しているPCは,まだまだ“未知なる箱”」だと思っている人たちに「難しい理屈は最小限にあくまでも便利な道具としてPCを使いこなす点に注目」して書かれているらしいことだ。
 まず第一に,「PCの構造やその基本的な機能を理解することにより」,「“未知なる箱”の正体が明らかになる」という考え方。確かに,電子レンジでいえば,おおまかな仕組みを知っておいた方が,使いこなしに便利なこともある。また,濡れた猫を電子レンジに入れて乾燥させようとすることもないだろう。しかし,パソコンにも同じことが言えるのだろうか? 中身の基礎を知らなくても改造や機能強化を自分でできない人でも,メーカーの推奨するハードウエアの使用法を守り,十二分に使いこなしている人は大勢いる。
 第二に,「難しい理屈は最小限」という点。ほとんどの部分で,見事な図解と説明で仕組みが分かりやすいように,とてもうまく処理されている。ただ,「論理回路」あたりになると,ほとんどの人は頭を抱えてしまうのではないだろうか。少なくとも,私のまわりの普通の人は,2進法の説明でもまず拒絶反応を示す。
 そして何よりも,著者は「皆さんが本書を読み終える」と考えていることだ。一つひとつは,そんなに難しいことが書かれているわけではないが,パソコン初心者でこの本を通読できる人は,そう何人もいないと思う。
 ここまで,著者の考え方を否定してきたのは,本書の内容が実は素晴らしいからである。途中でつまづいたときに,「プロローグ(はじめに)」を見る限り,誰でも理解できそうだったのに... やっぱりPCって難しいものなんだ...と思ってほしくないのである。
 広辞苑を読むのは面白い,と言った人がいたが,この本は,読むのではなく事典として活用されることを勧めたい。最初は事典として活用し,面白いと思った部分を読んでいく。そして,また事典として活用する。そんな読み方がマッチすると思う。
 うんちくが好きな方には,通読も勧めよう。パソコンショップのえらそうな口をきくお兄さんたちでも,この本の半分も知識がある人は多分限りなく少ないはずである。
 もちろん,自作派や旧マシンの改造を考えているような人には,最低でも「積読(つんどく)」をお勧めしたい,かなり実用的な本でもある。
(C) ブックレビュー社 2000

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

Windowsパソコンが古い,遅い,どうにかしたい!という人のために写真入りで説明

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 パソコンは,買ったときから時代遅れとなっていく。この哀しい現実との付き合い方は,なかなか難しい。最初は快適だったのだけど,なんだか遅い,この機能があればなぁ,ということになってくるのが普通だ。でも,買い換えるほどではないし…。そんな人に,「パソコンは他の家電製品とは異なり,自分の意志で機能や性能を上げることのできる面白い製品」であることを教えてくれるのが本書。
 「パソコンのハードウエアを取り替える」なんて言われると,尻込みする人の方が多いだろうが,ほとんどプラスのドライバー(ねじ回し)を使うだけで,分解・交換・組み立てができるのがパソコンの世界。作業自体は,意外と簡単なのだ。作業手順を細かいステップに分解して説明。しかも,パソコン内部の作業方法も,文章だけだとわかりにくいところは,写真で示しているから具体的に理解できる。初心者でも安心・納得してトライできる,というわけだ。
 雑誌の特集記事で取り上げられることも多い内容だが,情報量に制限がある雑誌では詳しい説明はまずない。部品を買いに行こうにも難しい呪文だらけ(交換する部品の型番もろもろ)で,頭痛い,というのが現実だろう。本書はパソコンの部品交換手引書(Windows98のインストールなども説明あり)であるのだが,情報の鮮度という点では雑誌にかなうわけはない。しかし,実用的な資料集という視点から見ると,かなり使える。
 たとえば,メモリやハードディスクの説明は,写真ではなくイラストや表を使って,細かな規格の違いを明確にしてくれている。正直,この本をあのときに持っていれば,久しぶりにパーツを買いに行くのに資料を探し回らなくて済んだのに…というのが恥ずかしながらの実感だ。自分のパソコンは少し古くなってきたかなぁ,と思う人は,保険の意味だけでも買っておく価値があるだろう。
 最後に,注意点をまとめておこう。まず第1に,ここまで読んでしまった人には申し訳ないが,基本的にノートパソコンは対象外,ということ。ノートパソコンは,各社各機種で小さなサイズのなかでいろいろ工夫しているため,機種限定でないと説明しきれないのが現実だ。第2に,Windows2000の説明がない,ということ。Windows2000対応にしようという方は,この本で基本的な知識やパーツの交換方法を学んで,最新の情報は別途用意したほうが安全だろう。
 第3に,CPUアクセラレーターについての記述がない。これは実に残念。CPUを早くしたいときの安全な選択肢のひとつだけに触れてほしかった部分だ。Windows2000のことと合わせて触れられていたら,さらにお薦めできるなったのに惜しまれる。

(C) ブックレビュー社 2000

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

17 件中 16 件~ 17 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。