きょうさんのレビュー一覧
投稿者:きょう
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2003/05/30 14:48
私もかつては純粋まっすぐ君
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初版本で買いました。
でも、途中で読むのをやめてしまったんです。
「よしりんは、どうしちゃったんだろう…」
私もおおかたのファンと同じく、よしりんに失望をしました。
新ゴーマニズム宣言3巻に、よしりんに抗議の手紙を送った女性の話が出てます。
彼女の祖母の話でしょうか?
「戦争ってのは一方だけが辛いめにあうんじゃないよ。日本人だってひどいめにあったんだから」
そういったおばあさんに対して、女性は「とてつもなくバカなばばぁ」と言い放っています。
思えば、当時の私はこの女性と同じでした。
義父が「朝日と日教組が日本の自虐思想を作った超本人」とか、
「あの戦争は侵略戦争ではなかった」とか、そんな話をするたびに
(私はくそじじぃなんて、死んでも言いませんが)
戦争を美化することでしか、アイデンティティが保てない気の毒な人、
と同情していたのです。
けれども、ここ1年くらい、私は戦争についてきちんと自分なりに考えてみようと思いました。
アメリカとイラクの関係、それを報道するニュース、新聞、そしてまだ戦争は終わっていないのに、急に下火になった反戦運動…
何か、変だ。モヤモヤとした思いで何気なく、再びよしりんの「戦争論」を手に取ったとき、いっきに心の中の霧が晴れていく思いでした。
私もかつて、「サヨク」に洗脳されきっていた、純粋まっすぐ君だったことを告白します。
若い世代によしりんを支持する世代が多いのは、マンガという媒体を使っているからと言う人が多いけど、もうひとつ、忘れてならないのは彼らの世代は私らと違って「サヨク」思想に汚染されていないから、よしりんの言葉がスムーズに響いてくるのだと思う。
だって、サヨクの言うことって、よしりんほどの説得力がないもの。
よしりんに反感持ってる人もそうでない人も、一度は読んでみることをお薦めします。読むときは頭をクリアにしてね。あくまで距離をおいて読むのがいい。
そのうえで、自分で判断しようじゃありませんか。
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