サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. りびいさんのレビュー一覧

りびいさんのレビュー一覧

投稿者:りびい

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本ゾマーさんのこと

2004/10/20 14:24

ラスト数行の衝撃

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『香水』の方を先に読みました。そしてパトリック・ジュースキントなる人の上手い文章に舌を巻きました。彼の作品をもっと読みたい。そして見つけたのがこの『ゾマーさんのこと』。

『香水』に比べて地味なストーリーですね。そもそもゾマーさんて結局なんなの? 読み進んでもなんだか良く分からないまま後半へ突入。前作に比べるとおもしろくないのかしら? いえいえそんなはずは無い。だって読書家の知人が紹介してくれた本だもの…

はたして、ラスト数行の衝撃たるや。この数行に至るためにこの物語はあったんだ。この衝撃のために前半が地味だったんだ。きっと計算し尽くされていたに違いありません。
ストーリーはまったく違うけれど、何故か夏目漱石の『こころ』を読んだときの衝撃に似たものを感じました。鈍く重く何日も何日も心の中に残り続ける物語です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

いろいろあった人のための癒しと再生の絵本

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この絵本がなぜもっと評判にならないのか不思議でならないのです。いろいろあった人、打ちひしがれている人、この絵本を必要としている人が世の中にはきっとたくさんいると思います。

ガラクタの部品を組み合わせたようにも見える主人公のぼくは、ボロボロになりかけている心の象徴にも思えます。そのぼくが、てこてこズトズト歩く。元気なバッタに会い、情けないのはぼくだけだと嘆く。じっとしたままの石ころに会い、すこし休んでいけと声をかけられ慰められる。沢山の生き物に出会ううち、いろいろあってもあるきつづけようと主人公のぼくは思うようになります。

途中で出てくるバッタは『とべバッタ』のバッタでしょうか? だとすれば、君は勇気を出して幸せを掴んだね。だけどぼくはバッタ君、きみみたいに勇気が出せないよ。そういうことでしょうか?
もしかしたら石ころやヤギもいままでの作品の登場人物かな? データベースを読んで、コラージュはいままでの作品を切り取って作られたのだと知りました。絵も作者の歴史を物語っているのですね。

力強いコラージュのタッチと飾り気のない言葉、そこには苦しむ者を包み込むシンプルな暖かさがあふれています。絵も文も抽象的なので子ども受けするかどうかはわかりません。けれどもこの絵本を必要としている人は子どもから大人まで世代を超えて沢山いると思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2 件中 1 件~ 2 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。