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国立市会社員さんのレビュー一覧

投稿者:国立市会社員

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門外漢ですが

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本書の原タイトルはRoaring Nineties。普段は経済書など手に取らない私が思わず手に取ってしまったのは、Roaring Twenties(咆哮の20年代:ヘミングウェイやフィッツジェラルド、そしてモディリアニやピカソ、日本人なら藤田嗣冶などといった芸術家たちがパリに集った華やかなりし時代です)という言葉がぱっと頭に浮かんできたからです。
経済に無知な私でも、1929年に世界大恐慌が起こり、ケインズという経済学者の考え方を背景にして、フランクリン・ルーズベルト大統領がニューディール政策という公共事業による雇用促進を骨子とした政策を実施したことは知っています。そして、今の日本の長引く不況を1930年代の米国における状況と重ね合わせて論ずる人がいることも。

かなりトンチンカンな興味から読み始めた本でしたが、何というか、非常に論旨が明快で皮肉も効いていて、ときに笑いながら、ときに真剣になりながら読了しました。ちょうど就職したころバブル真っ只中だった身としては、懐かしさと共に、自分が必死にその日その日の仕事をこなしている間に世界ではこんなことが起こっていたのかと、新鮮な驚きを感じながら、世界というもの、経済というものについて考えさせられた貴重な時間でした。

20年代の浮かれ騒ぎが30年代の不況を招き、90年代の浮かれ騒ぎが00年代の不況を招いた、だからこそ今90年代の反省を踏まえて00年代を生きていかねばならない。なんだか自分らしくもない熱い言葉を吐きたくなってくる、『人間が幸福になる経済とは何か』はそんな本です。私と同じように経済なんて全然知らない人にも読んでもらいたい、いや、むしろそんな人にこそ読んでもらいたいと思っています。

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