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takuryuさんのレビュー一覧

投稿者:takuryu

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本Fake

2004/10/22 19:39

オタクたちの騙し合いは怖い

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 著者はあの名作、怖い怖い「リカ」で第2回のホラーサスペンス大賞を受賞した五十嵐貴久だ。リカの恐ろしさは2年前の読了なのに、未だに暗い道で髪の長い細身の女とすれ違うときはドキリとしてしまうほどだ。
今回はその怖いノリではないが、かなりオタクの分野の話題が多く出てくる。興信所の探偵は理科系出身で盗聴器や盗撮用のめがね等を自分で作ってしまうITオタク。敵方の男は博打の天才で特にドロウポーカーの腕は天下一品の詐欺オタク。そしてなんとも情けない役で出てくる美大志望の男は絵を描く才能は誰にも負けないのだがその他のことは全くできない芸術オタク。
この3人に東大生美女や区会議員が入り混じってお互いだましたりだまされたりして物語は進行する。
最初は共通一次試験に全く勉強ができない奴を合格させてくれという依頼者が興信所に舞い込む。それが実は入念に仕組まれた罠で、仕組まれたとおりに区会議員は元区会議員になり、東大生も元東大生となってしまう。その罠にようやく気がついた探偵がその騙した相手に相手の得意な分野のポーカーで復讐のフェイクをかけるのである。
いろいろと凝っていて大変に面白いのだが、この話はテレビドラマか映画で観たほうがもっと面白いように思う。ネタバレになるので詳しくは書かないが、特に最後の仕掛けは同時進行的な絵の中で観ていると実に楽しいと思われる。
名画「スティング」を超えるラストはなかなか難しいぞ。

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