かるたさんのレビュー一覧
投稿者:かるた
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紙の本時の町の伝説
2004/06/30 00:51
文字通り『時』を舞台に……!
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「ハウルの動く城」の原作者、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ先生の作品はどれも一癖も二癖もあって読むとその世界に引き込まれてしまいます。この作品もその一つです。ひょんなことから間違いで騒動に巻き込まれてしまった主人公のヴィヴィアンですが、物語が「時」を舞台にしているため、未来で起こることが断片的に現れています。それが本作品で登場する「時の幽霊」ですが、未来や過去が入り混じる様子もこの作品の面白さの一つではないかと思います。現在より遙か未来までを想像した時間の流れと、時間の流れを移動して町の崩壊を防ごうとする子供たち。子供たちの行動は最後まで目を瞠るものがありました。読んでいる最中はドキドキし、読んだあともまだドキドキする……そんな作品です。児童書で読みやすいのでぜひ一度は読んでみて欲しいです。
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