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bonkoraさんのレビュー一覧

投稿者:bonkora

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本

紙の本世界一やさしい会計の本です

2005/04/12 18:47

一つの視点を与えてくれる希有な本。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

どんな事でも、
とっかかり、というのは、
ものすごく重要だと思う。
子供が、初めて出会う人である
母親の影響を非常に大きく受け、成長するのに似て、
学問も、初めの第一歩をどう歩み出すか、
そしてその歩め方次第で、
その後の能力向上に大きな違いが出る。
一体何の話かと言えば、
幼児教育の話ではなくて、会計の話。
ぼくは、個人的に簿記・会計を学んでいる。
そもそもは、資格取得のため嫌々始めたのだが、
当初、あまりにもの複雑さに、
一体どこから手をつければいいのか分からなかった。
そこで、何度も何度も教科書を読み、
簿記・会計の全体像を理解する事に努めてみた。
そうすると、ある日、ある法則に気が付き、
サーッと理解が進んでいった体験がある。
あー、なるほどよかったよかった!と思っていたら、
何気なく手に取ってみたこの本に全て書いてあるではないか!
しかも、めっちゃわかりやすく。
ということは、分かりにくい簿記・会計を始めるきっかけとして、
この本を初めから読んでいたら、
ぼくの無駄な時間は、必要なかったってわけだ。
続きは読んでのお楽しみ。。。。
※この教え方はまさにコロンブスの卵ということで、★5つ

参考:評者のサイト

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紙の本

紙の本海馬 脳は疲れない

2004/06/07 15:29

アタマの幸せな使い方。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

アタマをドーッと使わなければいけない、
アタマのかしこい使い方を指南してくれる本。

脳のお話だけど、小難しい学術書なんかではなく、
糸井重里と若手の脳科学者さんとの対談で
軽快なテンポで話が進んでいく。

『海馬(かいば)』、はじめ聞いたときは
何のことかよくわからなかった。
海のような馬のような。
どうやら、脳みその一部の名称らしい。

海馬という部分は、
人間の脳のなかでも、非常にクリティカルな部位だ。
人間が、人間の生活を送る、
というか、生物が生きていくために必須といっていい。

記憶を引き出す、
これが、海馬の役割。
記憶する(それは脳の別の部署の役割)のではなく、
記憶した事から、必要な情報を瞬時に取り出し、
状況に応じて分析する、
この役割を、海馬は担っている。

たとえば、野生の動物だと、
危険を察知して、サッと回避の行動をとるだろう。
それは、海馬が、脳に蓄えられた
危険という情報をさっと引き出し、
体に命令を下すことができるからだ。

だけど、海馬を除去してしまうと、
危険が危険だという認識を持つことが出来ないため、
そういった行動をとることができない。
実際、マウスの実験や、何らかの理由で海馬を失った人は、
そういう状況に陥るらしい。

そんな海馬の話を、
最新の脳科学の成果も含めて
軽快なテンポで教えてくれる。

海馬が活性化されている→脳の働きがよい状態、
という、テーマで話が進んでいく。

海馬は失敗や失恋でも活性化する、
暗い話が逆に脳の働きをよくしてくれる、
そんな、生物に欠かせない、身近な存在である、
“脳”さんの意外な姿を、教えてくれた。

大切なのは、脳の働きを止めないこと、
暗い気持になったり、自暴自棄になったりすることが
一番、脳に悪いのだと思う。

ぼくは失敗だらけだけど、
その度に少しでも脳が働き、
海馬が活性化され、
アタマがよくなっていくのなら、
別にいいかな??と、
この本を読んで思うようにもなりました。
まあ、一番いいのは、同じ失敗を繰り返さず、
次の成功につなげることだけどね…

ともかくも、全編プラス思考の本。
アタマで悩み、アタマで疲れている人全てに
ぜひ読んで欲しい一冊です。

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紙の本

紙の本輪違屋糸里 上

2004/07/02 09:56

弱い男、強い女。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『輪違屋糸里』を読んだ。

「輪違屋」というのは、京都で置屋を営んでいるお店。

浅田次郎の、『壬生義士伝』につづく、新撰組異聞第二弾。
話は、新撰組局長芹沢鴨の暴挙から、その暗殺までを描く。
のっけから、芹沢鴨の暴君っぷりで始まり、
やはり芹沢は、ひどいやつだ!という印象を確かなものにする。
が、実は、彼のそんな行動の裏には、隠された秘密があった…
読み終えてみると、「芹沢鴨も、人の子よのぅ…」と思える。

さて、結論から言えば、『壬生義士伝』のように、
ググッとくるものがあまり無い。
泣かせ文学が、浅田次郎の真骨頂だと思っているが、
読者に畳みかけるように訴えてくるパワーに欠けている。
その原因として、主人公が見えにくい、ということが挙げられる。

一応、主人公は、輪違屋で天神をつとめる、糸里、という女の子。
だが、その脇を固めるキャラクターも、
負けず劣らず自己主張をしており、
どうもその陰に糸里が隠れてしまっている。
まあ、相手が、芹沢鴨、土方歳三、お梅
といった有名人だから仕方ないか。

で、話の筋を、ざっくりと言ってしまえば、

女VS男

という構図だろう。
別に、双方で殺し合うとかいう内容ではなく、
女の持つ強さと、男の持つ弱さ、
それを隠そうとして強がる男を、女が優しくいさめる、という構図である。

そう、この作品で描かれている女は、みんな強い。
ほれた男のために、自分の夢のために、
愛する息子のために、家のために、
女達は、必死でそれらを守り抜こうとする。
時代の流れに翻弄される男を後目に、
女達はどっしりと構え、そこから動かない。
そんな強い女に比して、男の強さなんてかすんでしまっている。

話はガラッと変わるが、ぼくは、女が男を男にする、
という持論を持つ1人である。
男は、女次第で、よくもだめにもなりうる、という事だ。
残念ながら、ぼくは、いまだそういう人に巡り会ったことがない
(それは自分にも責任ありだが)。
だが、ぼくが知っている、かっこいい男の人たちは、
みんな女によって男を上げている人ばかりだ。
一見強面の某さんも、やさしい奥さんの前では、少年の様になってしまう。
ぼくの友人の某も、愛する人のために、
必死で難関資格にチャレンジしている。
一つ言えることは、彼らはみな、女によって男を上げた、という事実だ。

『輪違屋糸里』は、たんなる芹沢鴨暗殺だけの話ではない。
そこで描かれているのは、男を男にする女たちの生き生きとした姿である。
情けない、弱い、もろい、見栄っ張り、な男達のケツをたたき、
もっとしゃきっとせんかい!!!と、叱咤激励する女が、ここには一杯いる。

願わくば、ぼくもそんな女に出会いたいものだ(希望)。

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