くららさんのレビュー一覧
投稿者:くらら
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紙の本たまごにいちゃん
2005/11/19 01:17
お兄ちゃんも甘えたいんだ!
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
『たまごにいちゃん』は、ちゃ〜んとお兄ちゃんとしてどうすべきかは分かってる。お母さんも、そんなお兄ちゃんの気持ちを分かっているかの如く、『たまごにいちゃん』を温かく見守っている。そして弟も、たまごのままだけど、自分のお兄ちゃんである『たまごにいちゃん』を慕っている。
「僕はお兄ちゃん!」だから、弟の前では毅然として、お兄ちゃんとして弟に接する。でも、たまごのままならお母さんに温めてもらえて(お母さんに甘えられて)嬉しいから、たまごのままの自分を楽しんでもいる。
ある日、たまごにヒビが入ってしまい、「このままでいたい」と思ったものの、すっかり殻が割れてしまうと、「仕方ない。来るべき時が来た」と言わんばかりに、今までとは違う自分の姿を見て、あっさり「これもありかな」と受け入れる。
自分の下に兄弟ができるって、案外どの子も、こんな感じで自分の立場や状況を受け入れていくものなのかも、と思うと、赤ちゃん返りしたりする子供を、温かく見守っていけるんじゃないかな、と思ったりする一冊です。
紙の本せんねんまんねん
2009/11/29 16:19
続いていくんだなぁ
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
まどさんの1つの詩が、1冊の絵本になるとこんな風になっちゃうんだ!!と感心しきり。
生命に終わりはないんだなぁ、時もずっと続いているんだなぁ、全て巡り巡って繋がっているんだなぁと、『ことば』と『絵』からしっかりと読み手に伝わります。
絵本になったからこそ、小さな子供にまでも、まどさんのことば『せんねんまんねん』の意味が伝わるのではないかと思います。
詩は苦手で・・・と、敬遠される方もいるかもしれませんが、こんな絵本になったら、受け入れやすくなるのかもしれませんね。
紙の本おやすみみみずく
2005/11/19 00:52
『あ〜、ねむたい!』と、大合唱!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ページをめくる度に、『あー、ねむたい!』と繰り返しの言葉があり、聞いている子供達は、声を揃えて一緒に『あー、ねむたい!』と合唱。
一本の木に集まってくる鳥やその他の動物達の声と、繰り返しの言葉で、子供達はお話しに引き込まれます。
色鮮やかな挿絵と簡潔な文章で、小さな子供から小学生低学年くらいの子供でも、楽しめて聞けるお話しです。
紙の本とっときのとっかえっこ
2008/12/20 01:22
タイトルが 「 粋 ! 」 な本です
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
少し大きく(小学校中学年くらいかな!?)なってから読んであげると、自分の小さい頃の事を回想しつつ、自分を可愛がってくれたおじいちゃん・おばあちゃん達の事と重ね合わせて、絵本の世界に入り込んで聞けるお話しです。
小さい頃、自分はどんな風におじいちゃん・おばあちゃん達に可愛がってもらったのか。自分が大きくなっていくとう事は、同時におじいちゃん・おばあちゃん達も歳をとっていうという事。大きくなると色んな事が出来るようになる。でも、歳をとると、それとは逆に衰え、今まで出来ていた事なのに出来なくなっていく事が増えてしまう。
大きくなった自分は、衰えたおじいちゃん・おばあちゃん達に手を差し伸べ、今までとは逆に、「してもらっていた事」を「してあげる」立場になったんだと教えてくれる。
それを「とりかえっこ」と表現する訳者はスゴイ!!
全て自然の流れ。当たり前の事なのに、本を読み進むうちにそれを思い出させてくれ、改めて周りの人を大事にしたいと思わせてくれる本。
最後は、暖かい気持ちになって読み終われるお話です。
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