紙の本傀儡の巫女
2006/08/16 14:00
クライマックス間近を予感させる展開
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「人形の爪」「鏡よ、鏡」につづく眠る探偵3冊目です。
理不尽に突然襲い掛かる災厄のようだった槙。しかしそれらは事件を通してしか槙を知らない不破の視点だったからこそ。今作ではそれだけではすまない真音の想いと複雑な二人の関係が明らかになります。しっかり娘という特徴しかなかった笑子の心情も掘り下げられていて、キャラクターたちがより魅力的になっていました。