さくらさんのレビュー一覧
投稿者:さくら
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2003/07/20 03:15
編集者コメント
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著者の泉椿魚氏は二十年前、倒産、閉鎖を繰り返し、ついに思春期の息子、娘、女房を故郷に捨て、九州博多を出奔しました
日本海に沿って北上しながら海岸にテントを張り、海で拾ったワカメで味噌汁を作り、栄養失調ですべての歯を失いながら旅を続け、見知らぬ人の情けや親切に助けられ、懸命に生きる工夫をし、できる限りのご恩返しをしながら生きてきました
豊かさや文化から隔絶して生活すると、人間本来持っている感覚や智恵が冴えてくるようです
旅の途中で古い民家や家具、それを作る技術や匠の技が、埃をかぶり見捨てられているのを見過ごすことができず、石川県金沢では加賀百万石の伝統文化の結晶、料亭懐華楼、そして北前船の寄港地として栄えた山形県酒田の料亭相馬楼を、現代に甦らせ町おこし村おこしで異才を発揮し注目されました
富山県利賀村では椿魚氏の書画、工芸作品の多くを収蔵した『山のてっぺん美術館』には、彼の熱狂的なファンが足を運ぶようです現在は佐渡に住み、『佐渡情話』村おこし企画に奔走中です
いささか破天荒な生き方ではありますが、むつかしい今の時代に生きるヒントや勇気を与えられることと思います
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