仁田悦朗さんのレビュー一覧

著者コメント

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新設された「総合的な学習の時間」は、いわば生涯学習社会における望ましい学びの姿、生きる姿を求めるべく創設されたものである。それは、自己実現の欲求、知的好奇心の旺盛な人間がその力を発揮しつつ自らを育てていけるよう支援するのがこれからの学校の務めであるという基本的な学校観に教育改革が立っているということの現われである。子どもの手に学びを取り戻させるという、そうした学校の実現、学校の再生に貢献できる教科音楽科の在り方について、さらに音楽科で育もうとしている力や構えについて、事例を交えながら考え、論じようとしたものである。