山本 巌さんのレビュー一覧
投稿者:山本 巌
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紙の本中国よ!
2003/12/20 03:15
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諸葛孔明の果たせぬ夢 ─北伐の道を往く
三国時代、蜀の宰相・諸葛孔明は魏を討つために5回にわたって北伐を敢行した。魏の国力は蜀の10倍であり、北伐の道は天下の難道であった。つまり、成算は最初からなかったと言ってよい。それでもなお、孔明が死に至るまで出撃を繰り返したのはなぜか。
北伐の道をたどりながら、古代中国の知識人にとって国家とは何だったのか、乱世を生きるとはどういうことだったのか。三国志を手がかりに中国という巨大な森に分け入る。
北京・1981年−混沌の中の中国社会
1976年に毛沢東が死去し、四人組が逮捕されて10年の文化大革命が終わった。78年には、復活したとう小平が改革開放路線を開始した。
1981年の北京は、いわば混沌のさなかにあった。文革の恐怖感が色濃く残る一方で、猛烈な金儲け主義も始まっていた。民主化運動が燃え広がりやがて鎮圧される。むろん、その混沌の中で民衆はしたたかに生きた。
紙の本福岡から見た昭和史
2003/06/21 03:15
著者コメント
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大牟田市で、世界史上例のない集団赤痢が発生したのは、昭和12年9月のことだった。1週間で患者は1万人に達し、死者は700人にも上った。それだけの大事件でありながら、真相はついに明らかにされなかった。事件は複雑怪奇な経過をたどったが、その背後では恐らく軍部の強い圧力が働いていた。
この事件ひとつとっても、昭和という時代がいかに容易ならざる時代であったかがわかる。昭和は戦争の時代だが、それだけでなく、戦後の経済主義も含めて、結局は明治の近代化路線の矛盾の延長線上にあったと認識できる。福岡の昭和史から日本の近代が見えてくる。
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