橋本英子さんのレビュー一覧
投稿者:橋本英子
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2001/02/01 19:13
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明治〜大正期の三美人の一人に数えられた美貌の女性、日向きむ子。花柳会で多感な時代を過ごし、14才年上の実業家、8才年下の詩人との2度の結婚で8人の子どもをもうけた。嫁いでなおどん欲に学び、新しい女性を目指す雑誌に加わり、美容液の開発と販売、舞踏家として童謡振付の分野を開拓し新流派を樹立、という、波乱万丈の人生を過ごした。しかし、現在ではその足跡が形としてほとんど残されていない。彼女の生涯を、作歌の森まゆみ氏が丹念に追った力作。
●●編集者コメント●●
この評伝全編を通して感じられるのが、他人を気にせず「したいことはする」という前向きで、さっぱりしたきむ子の性格です。私たちの祖母、曾祖母の時代にこんなに自由にまっすぐ生きた女性がいたなんて、読んでいてすがすがしい思いがします。また、本書には、頭山充、杉山茂丸、平塚らいてう、富本一枝、六代目菊五郎、七代目美津五郎、野口雨情、本居長世、山中晋平……といった豪華脇役も多数登場し、きむ子の人生を彩っています。森さんが、足掛け五年の歳月をかけて完成させた力作評伝、ぜひご一読ください。南伸坊さん装丁の美しいカバーと表紙も一見の価値ありです。
著者の森まゆみさんインタビューはこちら
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