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榎本秋さんのレビュー一覧

投稿者:榎本秋

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はじめに

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 ライトノベルというジャンル自体の定義は厳密には存在しない。一九九〇年にパソコン通信NIFTY−Serveにおいてライトノベルという用語が作られ、それまでの様々な呼称に代わって認知されたという程度に過ぎない。現在でもヤングアダルトやジュブナイル、ティーンズノベルなどという呼称が併用されている。また、そもそもライトノベル=軽い小説というのはどういうことなのか? では、ヘビィ小説というのはあるのか? という意見もある。そこで本書では、表紙と本文にマンガ・アニメ的なイラストを多用した少年少女向けレーベルをライトノベルとし、さらにその周辺レーベルにおいてライトノベル的要素が含まれるとされる作品を紹介することにした。
 それでは、ライトノベル的要素とは何かというと、『少年少女を読者のメインターゲットにする』がその基本である。その他に、他のジャンルに比べて若い書き手が多い、文中に会話が多く、擬音、改行に特色をつけることが多い、などが挙げられるが、これらはあくまで一要素に過ぎず、それらの要素を全ての作品が持つわけではない。
 さて、本書におけるライトノベルの定義を決めた上で、それをわかりやすく伝えるための手法として、本書では三つの柱を作った。<レーベル><作家><作品>がそれである。
 まず、このジャンルの今の状況を俯瞰していただくために、各<レーベル>の歴史や代表作を紹介する。次に、数万点に及ぶこのジャンルの書籍の中から<作家><作品>を選出した。その基準として、まず少年向けということを重視している。そして、現在、新刊なり中古なり図書館なりで比較的簡単に入手可能であるということ、さらに、一九九〇年以降に新作が出ているということも要件とした。結果、六十人の作家と百十余の作品を選定した。
 なお、<作家><作品>の紹介にあたっては、長らく『SFマガジン』(早川書房)などでこのジャンルの紹介をされている喜多哲士氏他の執筆陣の協力を得た。(各執筆者が担当した紹介文は文末に署名を入れている。無記名の原稿は、編者の執筆であり、文責は榎本秋にある。)
 また、ライトノベルの概要を文芸評論家の細谷正充氏に寄稿いただいた。氏は、時代小説とミステリーを主な分野にして評論家として活動されている方であるが、ライトノベルにも大変造詣が深い。これまでのライトノベルの歴史から、各レーベルの概要、そして、空前のライトノベルブームである現在まで、幅広い視点で概観してくださった。
 昨年初頭より起こった空前のライトノベルブーム。それまで“隠れた売れ筋”だったライトノベルが出版不況の影響もあってか、大きく注目されたのだ。そうしたブームの中で、ライトノベルというジャンルにおいて重要な役割を果たした、もしくは果たしていくだろう作家・作品を紹介するガイドブックとして、本書がこのジャンルの理解を深める一助になれば幸いである。

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