瑞雲舎さんのレビュー一覧
投稿者:瑞雲舎
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2003/11/26 18:27
内容紹介
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──日本人には、今、気概や気骨が望まれている。たくましく生きる力が必要なのだ。あまり歴史の本などには紹介されていないが、海を渡って日本人として、外国でりっぱに生き抜いた先人がたくさんいる。その生涯をノンフィクション絵本で描き、光をあて、これからの世界のニューリーダーとなる、青少年に夢と希望をあたえたい。
本書は、そんな想いが込められた、シリーズ第1巻です。
この絵本のシリーズは、小学校4,5,6年生の総合的な学習の時間の「調べの学習」に活用できるよう配慮してあります。世界の歴史の中での日本人の存在とその価値を新しく発見できることでしょう。
【詳しい内容紹介】
第二次世界大戦終結後のドイツで、最悪の環境衛生のため伝染病が各地で蔓延していました。そんな東ドイツのリーツェンという町で、発疹チフスの治療のため献身的な医療活動をした日本人医師がいました。その人が、東京都八王子市の出身の肥沼信次です。
彼は、放射線医学の研究のため日本に帰国せず、ベルリン大学に残っていました。ドイツ統治をしていたソ連軍の依頼で伝染病医療センターの所長として、チフスの撲滅に努力し、多くの人を救い、やがて彼自身も発疹チフスにかかり、亡くなってしまったのです。いまでも彼のお墓は、リーツェンに人々によって大切に守られています。
わが国では、肥沼信次博士の消息と偉業は、まったくといっていいほど知られておりませんでした。1989年朝日新聞の尋ね人欄で、初めてその名前がでて、ようやく彼の業績が明らかになりました。現地の市庁舎の壁面には、顕彰銘板が飾られ、記念のモニュメントも建てられるほど、彼の評価は高いものです。今、日本では、医者の倫理観が問われています。彼の生き様は、多くの人々の手本となることでしょう。
2003/07/23 16:13
著者コメント
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■■プロイスラーは、今年の10月20日に80歳のお誕生日を迎えます。
■■この本の日本の読者あてに、文章を寄せてくださいました。
オトフリート・プロイスラー 『大力ワーニャの冒険』は、聖なるロシアを舞台にしていますが、そのお話の主題は、どこの人々もが、はるか昔から語りついできたようなものです。
この物語の主人公は「おろかなイワン」です。かれは、七年のあいだ、パンやきかまどの上にねころんで、まったくなにもしないですごします。それは、力をためるためです。
・・・しっかりと力をつけて、このさき現れてくる人や動物の形をした、魔力をもつ相手や、おそろしい敵に負けることなく、自分の道をつき進んでいけるようにするためです。そうして、かれは、くじけることなく、自分の使命をはたしつづけたので、おわりには国と人たちを救えることになります。
こうした物語は、日本のみなさんにも、よくわかってもらえることでしょう。そして、わたしは、こういう機会に、日本のみなさんへ、ごあいさつを送れることを、たいそううれしく思います。
オトフリート・プロイスラー
(瑞雲舎ホームページより)
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