OTさんのレビュー一覧
投稿者:OT
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紙の本超高層大気物理学
2004/02/02 03:15
著者コメント
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宇宙空間を含めた超高層の物理を幅広く取り扱った専門書は近年ほとんど見当たらず、本書はこの分野の最近の知見を分かりやすく解説した大学生レベルの稀有な教科書である。超高層の電気力学的な話に加えて、オゾンや高層大気の微量成分の重要性にも言及し、大気汚染にまつわる環境問題をも取り上げている視界の広さには驚嘆するほかはない。その記述には飛躍がなくて数式の展開も容易に跡付けすることができる点も本書の特長である。著者のブレッケ教授は、国際的に有名なオーロラ研究者であり、寺田寅彦の随筆中に現れるビルケランド教授(日本で客死)の後輩として現在ノルウェーのトロムソ大学で物理学を講じる碩学である。
なお、本書のさらに詳しい情報を得たい向きは、下記のHPを見ればよい。
http://space.ice.uec.ac.jp
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