小橋昭彦さんのレビュー一覧
投稿者:小橋昭彦
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2001/01/29 13:27
著者コメント
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この本に収録した数百篇に及ぶコラムは、『今日の雑学+(プラス)』というメールマガジン(電子メールで配信される情報誌)に掲載していたものです。『今日の雑学+(プラス)』は日刊で最新のマーケティング情報をお届けしているビジネス情報誌。創刊から3年、現在の配信部数は約6万5000部と、多くのご支持をいただいています。その冒頭に、ここに収録するもととなったコラムを毎日掲載しているのです。
コラムのテーマは、毎日の新聞から拾うことにしています。観客からお題をもらう落語の三題噺と同じく、自分の中からではなく、外から与えられたテーマで書こうという挑戦心からです。結果として、コラムのテーマはバラエティに富むことになりました。
執筆にあたっては、百科事典や書籍も参考にしましたが、なによりインターネットが役立ちました。最新の科学的成果について触れるときには研究者自身のホームページを参照し、特定分野を専門とする企業の情報を参考にしたりもしました。日々数十、ときには百を超えるページにあたったでしょうか。
そのためもあって、コラムのそれぞれには「いま」の視点を盛り込むことができました。「肥満ウィルス」「うそをつくと鼻が大きくなる」といった科学の最先端の報告から、「クジラの年齢測定法」「時計のはじまり」「どんぶり勘定の語源」など身近なこと、人類の遺産についてまで、新しい切り口でお楽しみいただけることと思います。
雑学って、雑多な学問っていう意味なのでしょうね。でも、雑多だから必要ないかっていうと、きっとそうじゃない。スピードや効率ばかりの世の中って息苦しい。雑多なもの、余分なものがあるから、心に余裕ができたり、人生に深みが芽生えたりするんじゃないか、ぼくはそう考えています。
仕事の合間にふと心を遠い星に起こった地震や大洋をわたるクジラの耳あかにあそばせ、それからオフィスの一隅に戻ってくる。そんな毎日って、ちょっとすてきだと思いませんか。
書籍化するにあたっては、収録した数百篇に及ぶコラムのほとんどに訂正あるいは加筆し、再編集しました。『今日の雑学+(プラス)』をご存知ない方はもちろん、読者の方も、そこに新しい魅力を発見していただけることと思います。ぼく自身、この書籍のために再読しながら、「お、おもしろい」「へえ、そうなんだ」なんてつぶやいていたのですから(年をとったという話もありますが)。
最先端科学から古代遺跡の謎まで、雑学だからこそわかること、みえることがきっとある。知識の引出しを、ひとつふたつ増やしてください。日々の視界がほんの少し広くなる、そのここちよさを味わってください。
たいせつな人を待っているちょっとしたあき時間に、あるいは商談に向かう電車の中で。ポケットやかばんからそっと取り出して手にしていただけるとしあわせです。
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