伏見憲明さんのレビュー一覧
投稿者:伏見憲明
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紙の本魔女の息子
2003/11/18 16:39
著者コメント
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これまでの人生で、小説が僕という人間にとって大切な何かであったことは、一度たりともありませんでした。今もその実感はあまり変わりません。
けれど、この小説は僕にとって、どうしても書かなければならないものでした。そうしなければ人生の後半を生きていくことは叶わないという切迫した思いがあったのです。
それは、これまで書いてきたような評論やエッセイのような形では表現できないような何かでした。たぶん、そうした明確な言葉では語りえないものだからこそ、人生の折り返し地点とも言える年齢になって、表現せずにはいられなかったのでしょう。
僕の切実な思いが、僕の個人的な事情と離れて、まったく知らない誰かとのコミュニケーションを生んでいくことの可能性を、今はただ見守るばかりです。
この作品を完成するのに力をいただいたすべての皆さんに感謝申し上げます。
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