朝松健さんのレビュー一覧
投稿者:朝松健
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紙の本一休破軍行
2003/08/10 22:56
著者コメント
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この作品のテーマは「対比」である。すなわち「神と人間」「聖と俗」「貴と賎」「光と影」「男と女」「生と死」……。考えられる様々な形の「対比」をわたしは作中に織りまぜた。それゆえに物語は陰謀渦巻く干天の京都に始まり、神々の領国たる戦乱の伊勢を経て、土砂降りの播磨で終わる。天皇の魂を宿してしまった浮浪児、将軍の地位を狙う公家大名、古き神々の復権を目論む一族、そして神であったことさえ忘れるほどに没落したモノ。天地さえ混沌と沸き立たせる中世の混沌を、どうか一休宗純と旅していただきたい。この作品を読む前と読んだ後では、きっとあなたの人生は変わっていることだろう。
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