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NOBUさんのレビュー一覧

投稿者:NOBU

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本

紙の本歴史とユートピア

2006/04/04 13:47

ことばのテロリスト

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 かつての様にユートピア幻想を謳わなくなって久しいが、この本は1950年代に書かれていることを忘れてはならない。しかも現代が抱えている問題はほとんどこの本で「預言」されているという意味で暗黒のエッセイであるこの「歴史とユートピア」は是非読んでいただきたいものである。
 これは日本で初のシオランの本である。いらいらして眠れない方々にはこの一節に出くわすだけでも是非読むべきである。「眠られぬ夜の一番明晰な時間を、私たちは心中で敵どもを切りきざみ、目をえぐり、はらわたを引きずり出し、血脈をしぼりあげて血を抜き出し、からだの器官をふみにじり、粉砕するのに費す。そしてただ骨だけは、お慈悲から享受させておいてやるのである。この譲歩をすませると、はじめて私たちの心は鎮まり、疲労にうちひしがれて私たちは眠りに沈んでゆく。かくも執拗な、かくも綿密な作業をくりかえしたあげく、ようやく私たちは休息を得るのである」
 引きこもりやニートの諸君はこの本を馬鹿にするであろうが、この本は読んだら、この恐るべき「事実」から逃れることは不可能という現実を思い知らされるに違いない。疲れたときには読むことをお勧めしない。むしろ不眠に悩まされ、どうとも知れぬ世界、神への怒りに充ちている時こそ読むべきである。この激烈極めた逆説とも受け取れる呪詛に貴方は堪えられるであろうか。それこそほとんどの冷笑家達は、心のどこかでは「この世はまだ希望がある」と何の根拠も無しに考えているものであるが、それが「甘い」のだ。甘えているのだ。この本を読んで、同調してこそ初めて真の意味で「世を捨てる」ことができるのだ。その意味では自殺志願者こそ読むべきであり、自殺することが馬鹿馬鹿しくなるに違いない。

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紙の本

紙の本マイケル・ポラニーの世界

2006/04/04 13:50

暗黙知への手引き

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 非常によくまとまっているという意味で傑作である。マイケル・ポラニー(以下ポランニー)は知における人間の存在とは何かを探求した科学哲学者である。日本で有名な名著「暗黙知の次元」は広く知られる割には非難する理由が思い当たらないという意味で、積極的に取り入れられる。ポランニーが残した業績は現代の最先端の認知科学の先駆けであり、科学というものの人間の可能性と人間の愚かさを真摯に問い続けた人であることは意外と知られてない。哲学者にありがちなバランスの悪い思考は無く非常に明晰だ。他に天才と名の付く学者で明るい資質の持ち主はファインマンやガウスなど稀ではないだろうか?

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紙の本

まず弁護しておきます

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ときに、「トンデモ本」に紹介されることになった問題作ではあるが、キチンと読めない人間があまりに多いという現状は今に至るもそんなに変わってない。大体批判している奴らは「何を知っているのか」とお伺いしたい。超能力がどうこうだとか、バシャールがどうこうと書いてあるが、「馬鹿」には栗本の「超能力や宇宙存在が実在しようが、そんなモンは現在の人類を救えるとは思えないということに尽きる」という彼の主旨は分からないのである。その意味でこの頃の栗本さんは「馬鹿」を見限るという暴挙に出ていた頃で、無意識にその流れが誤解を生んだ意味で「問題」なのであって、内容は割と真っ当である。

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