サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. やまさんさんのレビュー一覧

やまさんさんのレビュー一覧

投稿者:やまさん

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本【オコゼ】と地蔵崎

2007/05/10 16:05

紀州の漁師のお話

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 紀州の漁師町が舞台。フィクションですが、想像に難しくない、本当に実在しそうな主人公(源三)。そんな源三の、老いと孤独を悲哀ではなく、一人の漁師の人生とそれを取り巻く人々によって、たんたんと綴っています。
 源三は、根っからの漁師。彼には幼い頃より、その技量の全てを注ぎ込んで育てた、自慢の息子(誠一)がいた。しかし、誠一は大東亜戦争に徴兵され、あっけなく逝ってしまう。誠一の変わりにと末息子の栄二に望みを繋ぎ、厳しく指導しするが、漁師になることを拒絶する栄二は村を飛び出してしまう。誠一の死の悲しみから抜け出せず、栄二や娘の美代子のことも案じながら、それでも夫と日常を送っている優しい妻の久。ある日、飛び出したまま行方しれずになっていた栄二が、ひょっこりと村に戻ってきた。かなりな借財をかかえて。途方にくれて久は嫁いだ娘の美代子に相談するが・・・。
 漁以外は知らない無骨な源三が、哀しみではなく、人間はいつか老い、そしていつの時も一人なのだということを想わせてくれます。海の匂いとセピア色の風景が見えてきそうな物語です。紀州漁師町の独特の方言も物語に色を添えています。よろしければぜひ御一読下さい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。