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ひいらぎさんのレビュー一覧

投稿者:ひいらぎ

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紙の本ウィーンわが夢の町

2006/12/25 19:04

好きなことのためにどれほどの苦難に耐えられるか…

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

季節は年末である。年末といえば第九、と思い浮かべるようにいつもよりクラシック音楽に親しむ時期でもある。おりしも音楽大学に通う学生達が登場する漫画「のだめカンタービレ」がドラマ化されて、人気を博しており、関連CDは飛ぶように売れているとか。そんなわけでいままであまり興味がなかった私もこの頃ちょっと気になっているクラシック音楽の世界。友人に件の漫画「のだめカンタービレ」を借りて読んでみたりしている。ドラマ化は漫画の9巻までだそうだが、それ以降の巻では舞台が日本の音大から、主人公(とその恋人(?))の留学先、パリに移っていく。そこまで読んで、現代でもクラシックは、依然として欧米が中心なんだなあ…ということと、オーケストラは指揮者によって変わってくるものなんだ…ということを感じていた。そんな気持ちのとき目にしたのがこの本。「のだめ〜」は漫画だがこちらは実話。唄うことのために様々な苦難を乗り越えて、ウィーン国立歌劇場団員の東洋人初の歌手となった女性の自伝である(表紙の著者の写真は、ぱっと見では日本人と思えない風貌だが…)。実力があっても大変な人種差別にあっていて、読んでいてこちらまで悔しくなってくる。何年間も誰とも口をきいてもらえなかったとか、エレベーターに乗ろうとすると、先に乗っていた人が全員降りてしまうとか…。(東洋人と同じエレベーターになど乗れないってことか)しかし、彼女がそういったつらい目にあっているのをカラヤンが見抜いて、皆に「東洋の遠い国からきたのだから助けてあげてくれないか」といってくれたというエピソードもあり、ほっとしたりもする。このカラヤンのほかにも、有名な指揮者たちの素顔が披露されていて、クラシックに詳しい方にとっては、私のような素人とは別の楽しみ方ができる1冊ではないかと思う。

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