担当編集者さんのレビュー一覧
投稿者:担当編集者
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紙の本花の都の空の色
2006/02/17 09:54
パリに舞い降りた空の色たち〜アパルトマンの窓から〜
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東京の病院の窓から見る東京の空はやはり小さかった。それでも空に励まされる。私は何をしてあげられるのだろう、この雄大な空に。だから次に空を見上げる時は必ずハッピーな自分でありたい、空に元気をもらう度にそう思う、今度こそ笑顔で空を見上げよう。そして笑顔でパリの空に会いに行こう、生きているという喜びを胸に再び会いに行こう。(あとがきより)
私だけのものでもない、人間だけのものでもない。見上げると必ずそこにいてくれる、果てしない空。涙が止まらない時も、疲れ果てた時も、絶望した時もやさしく包み込んでくれたのは、この空…。
悪性リンパ腫を宣告された作者をそっと励ましてくれた、パリの空の写真集。
紙の本TULIPS
2006/02/15 10:15
写真でつづる“チューリップものがたり”
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写真は夢を写し出し、そこから物語が生まれてくるのだと思います。———〈あとがき〉より。
あか、しろ、きいろ……。独特の視点でとらえられた、色とりどりのチューリップたち。大きかったり小さかったり、つぼみだったりしおれていたり、さまざまな写真が教えてくれるのは、花の数だけ、そこに物語があるということ。
作者の思いは“夢”となって写し出されました。“夢”を集めて生み出された、“チューリップものがたり”。
紙の本原石
2006/02/15 10:12
18歳の詩人の素直で純粋な心の詩(うた)。
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誰もが皆、原石で/いつか輝けることを/祈っている—————「原石」より。
歌を歌うことが好きで、神社やお寺巡りをしながらお守りを集める、どこにでもいる普通の18歳。でも、ほかの18歳と違うところは、彼女が“詩人”だということ…。
リズミカルに紡ぎ出される言葉の数々が、心に染み入る詩69編を収録しました。静かなる心の叫び、願い、そして想い…。
18歳の詩人が謳い上げた、素直で純粋な心が詰まった1冊。
紙の本40465
2006/01/20 10:42
“自分”を見つけた、詩人・髙山桐子
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生きることに悩み、心を痛め、旅をした一人の少女は、ある一つの、そしてかけがえのない答えを見つけます。生まれてからずっと問い続けてきた答え。それは、“詩人としての自己”。
そして、一人の少女は、詩人・髙山桐子となりました。
その、詩人としての目覚めまでを巧みに表現した詩集『40465』。読む人が、読む人なりの“思い”を見付けられるよう、敢えて読み方は決められていません。しかし、詩人・髙山桐子が放つその力強い作品たちに込められた思いは、間違いなく届きます。
「鳥になりたい」から「風吹く丘・プエブロ」まで、94編収録。
紙の本CAKE
2006/01/20 10:38
爽やかな筆致で描く、報われないオンナノコの恋。
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好きになった人には、奥さんがいた……。
あなたとあたし、消えてなくなるとするならば、神様どちらが良いのでしょうか? そしたら、あたしは自分を選ぶでしょう。だって、あなたがいなくなったら、あたしはとても孤独で寂しくてきっと自分がわからなくなってしまうと思うから。——『CAKE』冒頭より。
そんなことを思う、どこにでもいるフルーの女の子、アキ。彼女が出会ったのは、自分勝手で軽い男。彼に振り回されている自分に気づきながら、それでも寂しさに恋のヤメドキが見つからない……。
不倫を描きながらも、とても爽やかな読後感が味わえる『CAKE』は、不倫とまではいかなくても、同じように苦しい恋愛を経験してきたオンナノコの心を癒してくれる作品。「うんうん、そうだよね」と、アキに共感しながら読み進むうち、彼女の爽やかさにとても元気がもらえます。最後に彼女が下した決断も、きっと“あなた”なら分かってくれるはず!
同時収録の『アイにゆく』は、作者のデビュー作。消極的で重苦しいのが慢性化してしまった3年間もの片思いから立ち直るべく訪れた島で、運命的に出逢った2人が、傷つきながらもお互いの弱さを乗り越えようとする姿が、爽やかな筆致で描かれています。
切ない恋をしている人、報われない恋をしている人、でも、元気になりたと思っている人、そんな方々に読んでもらいたい作品です。
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