亭主関薄さんのレビュー一覧
投稿者:亭主関薄
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2006/05/18 19:18
女性のための本、だと家内は申しております。
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
文藝春秋最新号の広告を見て書店に直行。なかなか見つからず。店員さんに聞いてみたら、ビジネスコーナーにちんまり積んでありました。他の本と一緒に早速購入。週末に読もうと机の上に置いておいたところ、週末になる前にカミサンが読んでしまった。
その感想は、というと、「女性のほうが、読んでいてピーンとくる部分がたくさんあると思う」だって。
そんなものかな、と思って読んでみた。
過労問題がテーマだから「おもしろい」というのは不謹慎かもしれないが、一気に読めたという点からすれば、おもしろかったといってもよいのではないか?
論点がしっかりしているし、ショート事例のバランスもよい。
対策も実際的で、かゆいところに手が届く、といった感じで書かれている。
当方の仕事はシステムエンジニア(SE)。この本にもあるように、職場の実態はかなり危機的。これまで何人が崩れてしまったか? 何人が辞めていったことか? できるだけ情報を入手「しないように」している。だって、明日の自分に自身が持てないから。
泊りがけの仕事をしているSEに寝袋が給付されたという話。SEの仕事先が新宿区であれば、たぶん当社。
でも、だからといって、下から上へ意見する人はいない。JR西日本と同じじゃないか。自己嫌悪。
後日、書店に出向いたカミサンいわく、「あそこ(ビジネス書コーナー)じゃあ、売れない。知名度が上がってゆけば、女性層には絶対受ける! かなりの女性が救われると思う」
男性と女性では、受け取りかたがずいぶん違うものだと思いつつ、読後の意見交換をしてみたいと久々に感じた本だった。
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