専業主婦をしたかったオバサンさんのレビュー一覧
投稿者:専業主婦をしたかったオバサン
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2006/05/18 21:56
結果待ちですが、とりあえず感謝です。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
当社は介護サービス、デイケアを業務としている性格上、女性スタッフがおよそ半数、アウトソーサーは大半が女性という職場です。しかしその特性からでしょうか、同性同士や上下・キャリア差からくる軋轢が多く、スタッフの出入りが絶えません。特に、身分が保証されないアウトソーサーに、その傾向があります。
前回の会議で、常勤スタッフの女性に、上司としての自覚が足りないのでは? という意見が出ました。それは従来も何度か出たことがありました。
しかし、そのときは職場を去ってゆく人たちがさほどいなかったこともあり、見送られていました。
現在では、上司と部下、あるいは上司格にいるスタッフと会うとソーサーとが衝突する機会も増え、職場に不安定さが出てきています。
どうすればよいか、がわたしに与えられた宿題でした。そんなとき、この本に出会いました。出合ったきっかけは、新聞広告を見たという同僚と、ラジオのインタビューを聞いたという部下からの意見報告でした。
さっそく購入して読みました。そうなのです。ここに書かれている「すべて」が、当社では見送られ、ないがしろにされていました。そのツケが、今のかたちになって噴出していることを思い知らされました。
この業界は、シルバー産業ともゴールド産業とも言われてきましたが、これからは生き残りをかけた勝負に出ざるをえません。
スタッフに恵まれないとか、教育が未熟だと不平を言っているうちに、社は淘汰されてしまう危険性を秘めているのです。
今、必要なことはコミュニケーションを強化することであり、その論旨に共感したこともあり、この本を会議で紹介し、幹部スタッフに供与することとなりました。わたしの下した結論でもありましたが、上層部の支持があったのもたしかです。
潤滑油が切れかかっている職場に必要な一冊。その思想が隅々まで行き届けば、必ずやよい職場環境になると信じています。
藁にもすがる思いで、この本を推薦しました。
少なくとも、シードはしたつもりです。あとは、芽が出て育ってゆくことを願うばかりです。
この時期に刊行された一冊に、感謝の意を評します。
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