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源一さんのレビュー一覧

投稿者:源一

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本安田侃、魂の彫刻家

2006/06/20 15:30

石の声が聴こえてきそうな著書

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

彩草じん子の著書「安田侃、魂の彫刻家」は、ストーンサークルのように世界を魂の軌道で繋ぐ安田彫刻を知るうえで、貴重な一冊である。
設置場所リスト、年譜なども充実し、安田侃の源流へと迫る中味の濃い
内容だ。
彫刻家の声が随所にちりばめられているのも嬉しい。
抽象彫刻を通して、安田侃が大理石に刻んだものは「精神」であり、
それは宇宙的エネルギーと呼べるものであると導く著者。
「聖なる彫刻」に宿るエネルギーの不思議にむかって、押し進んでゆく
文章に思わず引き込まれた。
東洋のミケランジェロと称されている安田侃は、
イタリアで「KANは石の詩人」と呼ばれ、
石の魂を表現できる力、石の心を宿らせる類い稀な資質を
兼ね備えていると評価されているという。
「抽象彫刻は人の心を映す鏡のようなものだ。」
「一度だけ、石の声を聴いたことがある。」
安田侃の呟きが掬い取られている。
安田芸術の真髄が語られている珠玉の一冊であると思う。

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