かがしさんのレビュー一覧

どすこい？

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　読んだ本の内容をすぐに忘れる。閉じた瞬間にわからなくなるといってもいい。見覚えのある表紙を手にしながら、それを既に読んだのか、ずっと読もうと思っていたのか、どちらかがわからない。２／３ぐらい進んだところで読んだことがあるのに気付くこともあるし、後書きで「！」となったこともある。ま、数冊の本だけで充分に楽しめ無駄がない、とも言う。
　そんな人には、他の人が読みたい本を探すなんて考えもつかないのだが、この本では軽々と、そして楽しそうにやっている。「こんな本が読みたい」「前に読んだ本を探している」「もっとこういう本を」…。
　選んだり探したりに担当者（依頼者からのご指名もあり）の個性が出るのも楽しいところ。直球あり、変化球あり。選択に納得したり、意外な取り合わせにびっくりしたり。むべなるかな、もまた一興。紹介された本を第三者の立場で読む読まないはまた別として、やりとりだけも楽しめる。
　ところで、書評に取り上げるに適した本、というのはないでしょうかね。