NOBUNAGAさんのレビュー一覧
投稿者:NOBUNAGA
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2004/08/01 14:50
信長の軍事に関する基本書!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
本書は「信長の戦国軍事学」(平成4年、JICC出版)の改題・文庫版ですが、今もって信長の軍事に関する基本書とみなし得る良質な内容を持っています。
まず本書は巻頭の序章において、信長の家臣であり第一線の戦闘員として活躍した太田牛一の記述による「信長公記」について詳細に分析・解説がなされており、この「信長公記」が信頼に足るべき史料であることが述べられています。 この序章だけでも必読の価値があると思います。
次に、この「信長公記」を中心として(他の史料も交えて)桶狭間合戦、墨俣一夜城、姉川合戦などにつき、江戸時代からの通説をくつがえす研究結果が述べられています。 むろん著者の推測による部分もありますので、そこは鵜呑みにせず読者の方々がそれぞれ独自の考えをめぐらすのも面白い読み方かと思います。
又、江戸時代に作られた誤った通説が、明治から昭和にかけて日本の軍人に与えた悪影響(奇襲戦重視→その失敗による惨敗)についても言及しており、面白い分析と感心しました。
紙の本信長
2004/07/14 18:42
信長ファン、必見の書
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
野間文芸賞・毎日出版文芸賞受賞作!(’96年)
軍事の天才であるナポレオンやローマの英雄達との比較により、新たな信長像をあぶり出すというアプローチが新鮮!
歴史的資料からは決してうかがう事の出来ない「信長の内面」が見事に描かれています。
尚、歴史的な資料の裏づけを重視される方には本書はお勧めしません。
紙の本民法入門
2004/07/18 13:01
民法の学習で苦戦している方へ!お薦めします。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
民法(財産法)の最も重要な基本原理を起点として民法上の諸制度・概念を「基本原理と関連づけて説明する」という、今までにないアプローチで本書は書かれています。
特に独学で民法に挑戦し苦闘している方は本書の利用により、民法の考え方とその全体像がスッキリと頭に入り、「民法の壁」を越えることが出来ると思います。
本書のタイトルは「民法入門」となっていますが、初心者レベルの内容ではありません。「基本原理による民法の体系的展開」という様なタイトルのほうが良いのではないかと考えます。
せっかくの良書がミスタイトルにより埋もれてしまっているのではないでしょうか。
2004/07/08 17:19
医療事故に興味の有る方必読!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
本書は医療事故に会った患者の立場で、いかにして法的に医師の責任を追及するかという視点で、実際的に書かれています。
医療事故に興味のある方は、法律の知識がなくても、得るところが沢山含まれていますのでお勧めします。
医師の方も読んで損は無いと思いますが、読むと医師の重責に気づくことになり、眠れなくなるでしょう。
医師の責任、患者の権利、証拠の収集から訴訟手続、さらには具体的な病状別の医療事故対策まで記載されていますので、これ1冊で医療事故の概要がプロレベルで知ることが出来ます。
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