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カンパンさんのレビュー一覧

投稿者:カンパン

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無題

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

なにかの書評を見て手にしたのだが、表紙を目にした瞬間、躊躇してしまった。主人公が兵隊服を着たセピア色の写真…。まさしく戦争ものといった印象を持つのは、私だけだろうか? ちょっと気が重くなりながらも読み進めると、そこには、現代人には想像のつかない当時の市民の生活があった。時代の違いこそあれ、そこに自分がいたら、それが自分だったらと、身近に感じ始めると、いっきに読むことができた。
どれだけ多くの人間が戦争に翻弄されたことか。いや今も、多くの人々が犠牲になっている。世界のさまざまなところで起こる不幸な出来事も、他人事に聞き流してしまう毎日。そんな中で人に説いても簡単には伝わらない、命の尊さを、本を通して学ぶ方が、より自然だろうと思う一冊だった。
主人公が預けられた、エリザベスサンダースホームは、当初アメリカ人兵士と日本女性の間に生まれた混血児のための孤児院だった。今、ホームに預けられている子どもたちのほどんどは、親からの虐待を逃れてきたり、親から子育てを放棄された子どもがほどんどのこと。戦後60年以上が経ち、日本が豊かさと引き換えに失ったものの写し鏡がここにあると筆者は言う。限りある人生の中で、家族や知人…人との絆をいかに大切に思うかによって、人生の豊かさを推し量る世の中になれば、戦争や虐待などなくなるのにと思う。

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