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小さいけど演劇部の新部長!さんのレビュー一覧

投稿者:小さいけど演劇部の新部長!

2 件中 1 件~ 2 件を表示

同人だからこその「マニアなネタ」がここに集結。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 3回目となるこの小説大賞は、新人発掘を目的としたものではなく、ファンのための「公式的な二次同人誌」作りが目的であり、それゆえ公式HPの常連等の再投稿組が多いのが特徴である。
 よって投稿者が固定化傾向にあるも、その分作品の質は回を重ねるごとに上がり、原作者完全公認の「二次同人誌」となっている。
 その内容は、良い意味でも悪い意味でも「同人レベル」で、大賞受賞の「リミット」も、前半のリアルな恐怖を感じさせるサスペンスタッチの展開は面白かったが、後半の安易なオカルト的な解決はマイナス点。「肝試し編」はありきたりの展開で、見所の肝試しが始まるのが後半以降とテンポが悪かった。「北極星をつかめ」は「なぜ最初に全力で脱出しないのか?」と疑問を持たせた時点でアウトと、同人特有の甘い部分も目に付いた。
 しかしながら、そういった面を打ち消すほど、正攻法で突き進んだ「雪渡し編」、笑いのツボをピンポイントで狙い撃ちの「圭一の告白タイム編」、アンニュイな空気が素敵な「ハト時計と慈愛の家の夢」、ラストの空白がうまい「ありがとう」、葛西の背景を納得させた「鹿骨小町」等、コアなひぐらしファンほど唸る「マニアなネタ」が集結しているのも、これまた同人ならではの「お楽しみ」である。 
 すでに原作は完結し、世間的にも「うみねこのなく頃に」へ関心は移行しつつある今だからこそ、ここまで楽しませてくれた「ひぐらしのなく頃に」へ感謝を込めつつ、最後のお別れに読みたい一冊である。

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L5発症患者の治療に有効な処方箋

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

原作者完全公認の「二次同人誌」となっている「語咄し編3」が
原作となっているコミックアンソロジー。
原作にあたる小説は、確かに良い意味でも悪い意味でも
「同人レベル」な部分もあったが、
編集部の助言もあったのだろう、不満点はうまく省略・昇華され、
いい感じでコミカライズ化されている。
後は同人ならではの自由な妄想パワーが炸裂し、
これはこれで読みごたえのあるシリーズとなっている。

「ありがとう」は、
誰もが薄々感じていた「不安定な羽入の存在」に着目。
ラストの余韻の漂わせ方は、マンガならではの表現法である。

「雪渡し編」は、
罰ゲームが「最高な世界へ期間限定の転生」というアイデアが秀逸。
大賞候補として最後まで悩んだという選者談も納得の正統派だ。

「圭一の告白タイム編」は、
「圭一と○○が付き合ったら・・・」と誰もが妄想したifの世界に大爆笑。
作画的にも「ギャグ系限定」ならば合っていると思うし、
ワザと崩したラフ画が、最初こそいい感じなのに、
なぜかヘタレ化していく圭一を象徴していているようで笑えた。

コアなひぐらしファンほど唸る「マニアなネタ」が集結しているのも、
これまた同人ならではの「お楽しみ」で、  
他社発行のアンソロジーコミックと比べても一線を画し、
ダントツに面白いのは確実である。
「もっと『ひぐらし』をっ・・・!」というL5発症患者の
末期治療に有効な、まさに処方箋のような一冊である。

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