タックスアカウンタントさんのレビュー一覧
投稿者:タックスアカウンタント
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2009/07/27 16:17
不動産は土地だけではありません!by不動産鑑定評価
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
不動産の鑑定評価には、利子率や収益の変動、売却時の相場など様々な「想定」値が利用され、この想定値しだいで、(不本意ではありますが)評価額はいかようにも決定することができるのが現状です。特に建物の場合は、土地と違って、「建物劣化」や「家賃相場」「技術の進歩」などが複雑に絡み合って、鑑定評価をさらに複雑なものにします。この本は、そんな複雑怪奇を極める「建物の鑑定評価」に真正面から取り組んでいる一冊です。特に、筆者の持論である「文科系(不動産鑑定士)と技術系(建築士・技術士)との視点の融合」というユニークな発想から、この問題の「解」を探っている辺りは、非常に稀有でありながらも、それでも新しい視点を鑑定評価の現場にもたらすものと個人的には考えています。鑑定士のみならず、税理士・公認会計士、金融機関、リートファンド関係者、建物のオーナーなど、幅広い人たちに是非ご一読をお勧めいたします。
紙の本地震リスク対策:建物の耐震改修・除却法 災害時の事業継続計画・税務戦略のつくり方
2009/07/29 09:20
財務担当者やリスクマネジャー必読の1冊。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
震災時の建物のマネジメントについて、震災が及ぼす企業財務への影響(額)を、全壊・半壊・一部損壊のランク別に分けて分析し、これへの対処法を論証している点で画期的な一冊だと感じました。また、震災による被害額を最小限に抑え事業を滞りなく継続させるためには「建物の耐震改修」が最も重要であり、そして被災建物等の復旧には「除却法」と呼ばれる会計手法が必須であるという点が、詳細な事例に基づいて強調されています。建築物を熟知した著者らの詳細なデータを駆使した「警鐘(提言)」なだけに、財務やリスクマネジメントに携わる方にはぜひともご一読をお薦めいたします。
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