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エビケンさんのレビュー一覧

投稿者:エビケン

7 件中 1 件~ 7 件を表示

「マネジメント」を分かりやすく、かつ思わず感動あり!!

11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ドラッカー先生の「マネジメント」を具体的な事例に当てはめて理解しようという1冊。公開討論会を行うものの心得として薦められて読みましたが、やはりこの高校野球の野球部という設定が当たりなんだと思いました。

 弱小高校野球部を主人公のマネージャーが、ドラッカー先生の「マネジメント」を使いながら、様々な思いを抱く部員や部員とうまくコミュニケーションのとれなかった監督をまとめ、高校野球の新たな流れを生み出す=イノベーションを起こし、奇跡を起こすという話を通して、「マネジメント」のエッセンスを学ぶというものです。

 正直、準決勝から決勝にかけては思わず熱くなるものもありました。

 ドラッカー先生の「マネジメント」のエッセンスのエッセンスを学ぶという意味ではいいと思います。ただ、それは著者の理解による部分もあるので、これを読んでから、ドラッカー先生のマネジメントを読んではいかがでしょうか。

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背景などについて整理をするために読んでみるべき1冊です。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 政権交代し普天間飛行場をどこに移転するのかについて迷走する中、そもそも普天間について知ろうと思い読んだ1冊です。

 普天間飛行場ができた経緯や、返還合意に至った背景などの説明

 アメリカ軍の説明や、普天間に展開する海兵隊の説明

などがコンパクトに展開されており、問題の前提を知る上で役立ちます。

 また、解決策として、著者は、嘉手納統合やグアム移設はできない。県内の他の米軍基地エリア(キャンプ・ハンセン)に普天間と同レベルの飛行場を設置し、そこに移転すべきとの主張がなされています。

 ただ、それは単に普天間だけに限らず、米軍基地の整理・統合・縮小に向けた最初の重要なステップと位置付け、「日米関係を壊すことなく、沖縄の軍事基地すべてを廃止する」ことを最終目標にしたロードマップを、日本政府がきちんと作り取り組んでいく必要を主張しています。

 その取り組みに際しては
  ・米軍基地の返還と整理・統合・縮小のさらなる実現
  ・沖縄の経済的自立を可能とする抜本的振興策の立案
  ・アメリカの軍事的プレゼンスの維持

を十分に検討することが必要だとのことです。

 普天間については、とにかく表紙の写真にある通り、飛行場周辺には民家、学校、公民館が張り付き危険な状態にあることから、まずは緊急の危険除去を行うことを訴えていました。本格的な移設先が決まるまでの間、固定翼機・ヘリそれぞれの仮の移駐先を決めて、まずは普天間を使わない状況(ただ、本格的な移設先が完成するまでは普天間飛行場自身は確保)にするべきだということでした。

 返還合意は、自民党政権下、1996年になされたとはいえ、今や14年が経過しています。この責任として著者は、政治の不在、政治の無責任をあげていました。返還は合意したにもかかわらず、危険な状態はそのままに進んだのは、政治の不在、政治の無責任であるというのは、まさにその通りなんだと思います。

 民主党政権に代わり、政治の過剰でこじれていくことに警鐘を鳴らし、その解決にために3つの条件と4つの作業を掲げ、これらを首相が沖縄県民に示した上で、県民に詫びて、県民の理解を得るように求めるべきとの見解が示されています。確かにそうだと思うですが、今やこじれすぎていて、恐らくこの手は手遅れの可能性が高いのではないかと思います。

 <3つの条件>
  ・普天間からの危険性の除去
  ・日米地位協定の改定
  ・沖縄経済の活性化

 <4つの作業>
  ・普天間飛行場の航空機を「仮の移駐先」に移動
  ・日米同盟はベターな選択であることを沖縄県民と確認
  ・沖縄が米軍基地問題を解決する条件を沖縄県民と確認
  ・普天間返還を突破口に、沖縄の未来を展望し、その自立を実現する構想を描き、本格的な移設先を決定

 民主党がどういった結論を出すかは、今後の推移を見守るしかないのですが、普天間について報道の過熱ぶりに惑わされずに、一度冷静になって、現状や歴史、アメリカ軍の関係などを知る必要があると思います。

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思い込みの危険。メディアリテラシーについて具体論で学ぶ!

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 テレビや新聞で、「次の首相はだれ?」といった質問や、また毎週のように、そのときの首相の支持率や、政党の支持率を見ますが、それをストレートに受け取り行動してしまうことの危うさがよくわかる1冊です。

 サブタイトルの「なぜ自民党は大敗したのか?」にある通り、自民党から民主党の政権交代について、選挙そして世論調査の分析からその原因を、2005年の小泉郵政選挙や2000年以降の国政選挙などとの比較で展開されます。

 なぜ、2005年自民党は大勝できたのか?それはこれまで不得意とする都市部、そして非常に流動的に柔軟に反応する若年者層に受け入れられたからであり、それは小泉純一郎氏が、新しい自民党、今までの流れと大きく違う自民党を展開したからでした。しかし、その後の自民党は、その新しい形から、結局また旧来型の自民党に舵を切る形になり、せっかく新たにひきつけた層が離れていったことが分かります。

 小泉首相の後の、特に、自民党政権を民主党に渡すことになる麻生首相については、その前の安倍・福田と麻生氏を破り首相になった者たちが1年で消え、首相候補として残り続けた結果とネット世論
に踊ったメディアとそれを信じた自民党が、ひきつけた層から見捨てられ、大敗するということでした。

 世論調査について、メディアの調査方法の変遷や、また調査質問文の変更などに及ぶ分析・比較は、メディアの行う「世論調査」を額面通り信じることの恐ろしさがよくわかります。大敗の理由の一つは、メディアリテラシーの無さに起因していることなんだと思います。

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二大政党制は特殊!?日本の政党ってなんだろうと改めて考えてみたい

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 前回読み終えた「世論の曲解」に続き、政党や選挙に絡む本として読みました。

 以前、メディアで、二大政党制についての言及があり、時代は二大政党制というような感がありましたが、私は、正直二大政党制については疑問がありました。その疑問について、疑問が晴れるというよりも、やっぱりそうだ。二大政党制がいいのではないという確信に至った1冊です。

 55年体制が崩れるまでは、自民党の中で、派閥による政権交代がなされてきました。その中において、野党はその自民党政権を批判するための組織として機能するも、政権を担えるような形ではありませんでした。確かに派閥内での政権交代を行ってきたとはいえ、それでは、パラダイムチェンジ的な意味での対応は難しいのだと思います(大きな部分では同じなため)。

 どのように選挙そして政党政治を変えていくのかという政治改革論議や、諸外国の政党政治との比較の中で、二大政党制も一つのデモクラシーであること、というよりも実はかなり特殊な条件がそろわないとできないということがわかります。

 二大政党制ということは、少なくとも国民を二分するだけの断層(たとえば、大きな政府 VS 小さな政府 や、自由 VS 平等)というような形でなければなりません。

 私は、日本はそういった二分は難しい。それは日本だけでなく世界においても、生物多様性という言葉があるように、本当に多様であり、二大政党制では、正直本当にその多様さにこたえることができるのかといったら疑問です。また、この本の指摘にある通り、二大政党制だと、どちらも勝つために、一番有権者層の多い中道によることになり、あまり違いが判らなくなってしまうという可能性もあります(1対1で確実に勝つためには、ニッチではなく王道でなければならないため)。

 やはり、多様性ということから、多様な民意を反映させるということから考えると多党制がよりましだと私は思います。

 政党は、世界史レベルで確認すると、社会の断層において、その両側のそれぞれが組織化されることで形成されてきました。
  貴族 VS 資本家(中産階級)
  資本家 VS 労働者
  経済活動 VS 環境

 この断層を考えた場合、今の日本の政党がそういった意味での断層で構成されているのかというと疑問がわきます。実際に、自民党・民主党・みんなの党のキーパーソンは、自民党出身です。正直そういった意味では何が断層なのかわかりづらい。むしろ権力闘争の面で、その組織を飛び出して形成されているというほうが妥当するのではないでしょうか?この本を読むと改めて、日本の国政を中心とした政党の在り方について疑問を抱きます。
 
 私自身、今の地方政治との関係でみると、ある意味断層を見出すとしたら、中央重視型(中央統率型) VS 地方重視型(地方アメーバ型)なんだと思います。だからこそ、大阪での大阪維新の会や、名古屋の減税日本という地域政党が誕生するんだと思います。そして神奈川もやはりどの中央政党に対しても、是々非々でつきあう地域政党が求められているんだと改めて思いました。

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紙の本超マクロ展望世界経済の真実

2011/01/16 20:49

歴史の流れの中で、今の日本のデフレ経済を振り返る。そして世界の今後を考える。その大きな視点を得たい人にこそ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 哲学者の萱野稔人氏とエコノミストの水野和夫氏のこれからの世界経済がどうなるのかについて、資本主義500年の歴史、覇権国家の移り変わり(スペイン→オランダ→イギリス→アメリカ)の流れを追いながら今後の展望を語り合っています。

 印象的なのが、覇権国家が斜陽に向かうときは、実体経済から金融経済化していくということでした。そういった意味ではアメリカも完全に金融経済化しているということで、今後崩れいく予兆なのかと思わせるものでした。

 また、日本で今も続いているデフレについて、たとえば森永卓郎氏や勝間和代氏は、いわゆる紙幣をどんどんする量的緩和で乗り切ることを主張していますが、この本の二人の対談で、大きな流れで見ていくと、そもそもの体制を大きく変える(パラダイムチェンジ)をしないとこのデフレを克服することは難しいというもので、2011年元日の朝生で、森永氏・勝間氏と池田信夫氏がデフレ対策について激論になっていましたが、改めて、この4者でデフレについて議論し合ったらどうなるんだろうと思いながら読み進めました。

 今の日本のデフレ状況や世界経済の展望を、近視眼的に、今見える現象だけでなく、資本主義の500年の歴史から今後を見るという”超マクロ”で考える。新たな視点を得るという意味でお勧めです。

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天皇の謚号に込められた思い、その意味から日本史を考え直すという視点は非常に刺激的

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

天皇家のルーツを探ろうとする1冊、この巻で刺激を受けたのが、天皇の名前、謚号です。

この謚号があたかも現役時代の名前のように錯覚していましたが、基本的にお亡くなりになられてから学者たちが集まり、ふさわしき名前を付けたということでした。そしてその名前に込められたメッセージがあるということでした。

それを研究したのが森鴎外であり、その研究の中で、驚いたんですが、天智天皇と天武天皇の関係について、蘇我氏を倒した天智天皇は、ある意味英雄のように思ってしまいましたが、その謚号に託された意味はあまりに悪く、また、天武天皇との関係においては、中国の殷から周への王朝交代のような意味合いがこもっていたということには驚きました。

謚号から日本史を考え直してみるという視座を与えてくれた上で非常に刺激的な1冊でした。

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一瞬タイトルが???でしたが、介護、そして外国人を取り巻く日本社会の問題がこの1冊でコンパクトにまとめて垣間見ることができる秀作です。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

介護を取り巻く現実を考える上で、かなりおススメの1冊です。
この1巻だけで問題の深さや種類についてさわりかもしれませんが、知ることができ、考えることができます。

ケアギバー編 タイトルを見たときは???でした。
しかし、この巻は、介護の根本的な問題や、介護の世界に外国人を受け入れることのむずかしさ、日本にある外国人に対する差別問題、認知症の高齢者を受け入れきれない日本社会など

かなり考えさせられます。勉強にもなりますが、胸打ちます。引き込まれます。
私が2009年読んだ中ではこれがベストでした。

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