メディアファクトリー**さんのレビュー一覧
投稿者:メディアファクトリー**
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2010/05/20 21:08
伊藤三巳華インタビュー
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Q1:ホラーコミックを描くようになったきっかけを教えてください。
伊藤三巳華●先輩漫画家さんたちのすすめです。アシスタントの時によく怖い話をしていたら「漫画にした方がいいよ!」と言われていました。けど、その時は描く気はなかったんですけど、いつのまにか……。
Q2:ホラーコミックを描くときに気をつけていることはありますか?
伊藤三巳華●なるべく、幽霊たちは視えたままに描こうと心がけてます。それと初めの頃は夜中に執筆は怖いからしないと思ってましたが、〆切があるのでそんな事言ってられなくなり今は24時間フル稼働です。
Q3:お化けを劇画調にしていますが、それはどうしてですか?
伊藤三巳華●上記の通りが一番の理由ですが、現実もそんな感じなんで。やはり異界の者の登場というのは非現実的映像なんで ポップな絵柄が現実だったらお化けの登場はやはりあのくらいのギャップがあります。その差を描きたかったのもあります。
Q4:三巳華キャラクターのファッションのこだわりは?
伊藤三巳華●なんだろう?可愛いなと思ったファッションにドクロティストを足してます。こんな服あったらいいなとかたまに願望を描いたり。それと、サブキャラは実在の人物が着そうな服+その人の趣味がわかるような物に。
Q5:収録作品の中で、印象深い作品はありますか?その理由も教えてくだ
さい。
伊藤三巳華●全部が強烈な思い出ですが、一番は「 五分刈りのエロ 」です。私が一番始めに幽霊がいると核心した時期の“お化け団地”の幽霊たちを描いてるので。同じ幽霊が何度も現れるんです。それで“幽霊っているんだ”って思えたんですよね。五分刈りともあれだけではなく、いろんなやりとりがあった上で、向こうが気さくになっていき、あぁいったある意味慣れ親しんだ行動を取ってきたんです。……うれしくはなかったんですけど(笑)。
Q5:恐怖と笑いは紙一重のように思いますが、三巳華さんはどう思います
か?
伊藤三巳華●ふ……深い質問です! 娯楽としてどちらとも昔から存在してますね。死に急ぐ為に肝を冷やし、長生きの為に大いに笑う。熱いラーメンとソフトクリームを同時に食べる様なむちゃぶりをしたい私たちはそんな癖のある生き物なのかなぁ。……と今思いました。
Q6:「視える人」と言われることについてどう思われますか?
伊藤三巳華●視えるって、嫌われると思って生きてきました。それは今もです。
Q7:三巳華さんにとって、お化けはどんな存在ですか?
伊藤三巳華●ちょっとみんなより人口が多い所に住んでる感じ。人間だったり、ひとくくりに地球だったり……。
Q8:この本を読んでくださった読者にひとこと、お願いします。
伊藤三巳華●信じるとか信じないとかはあまり気にせずに、怖い!でも 可笑しい! でも、どちらでも楽しんで下さったらうれしいです!
Q9:三巳華流、お化けとであってしまったときの対処法を教えてください。
伊藤三巳華●漫画家なんで基本、何も出来ないので、とにかく無視が一番だと思ってます。そしておとなしくその場を去ります。
……とかいって、関わってしまってる事を漫画にしてたりして(笑)
Q10:これから体験してみたい、勉強してみたいお化けの世界はあります
か?
伊藤三巳華●北海道のアイヌの魂を視てみたい!と思っております。あと、アメリカ人(外国人)の幽霊への考え方など知りたいです。だって、『チャイルドプレイ』も『エクソシスト』も下品な言葉を使う犯罪者で、日本の様に恨みつらみというより、悪い奴が幽霊になってしまう的な所が気になってます。
Q11:近く、三巳華作品を読みたい場合、どこに何が載りますか?近況を教えてください。
伊藤三巳華●『怪談実話系4』(8/25発売 MF文庫ダ・ヴィンチ)に2度目の参加です。ほか、朝日新聞社の「ほんとにあった怖い話」も夏ごろ描く予定です。たぶん9月発売かな?もちろん、『幽』13号(7/2発売)では連載の「伊藤三巳華の怪談憑々草」 を、また、近々にはメディアファクトリーの大人気サイト「コミックエッセイ劇」(http://www.comic-essay.com/)で、5/21から毎週金曜日更新で、新作を6週にわたり発表いたします。そこでは新刊『視(み)えるんです。』の立ち読みもやっています。ぜひ、ご覧ください。
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