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ボスの遺言 昭和四十九年、人間ロケットで富士山を飛び越した男 西村 眞 (著)
書店員:「文教堂 赤坂店」のレビュー
- 文教堂
- 文教堂|赤坂店
赤坂に実在した、あの火災で・・・
赤坂に実在した、あの火災で有名なホテルニュージャパンの775号室に「ボス」と慕われた男が興した「ノアの箱舟」の事務所があった。この部屋の横には、目つきの鋭いその筋のモノがいて、さらに上の階には政財界の重鎮が出入りする憂国の士と呼ばれる男の部屋があった。
ボスの回りには欲望と金の渦巻く世界が、正に目の前に広がっていた。「ノアの箱舟」は赤字経営で、週末は従業員には内密でラスベガスに出掛け、カジノでバカラの大勝負に打って出なければ、借金返済ができない状態にあった。
そんな矢先に、謎の中国人プロモーターから、あるイベント企画が持ち込まれた。アメリカからスタントマンを呼び寄せ、大型バイクを改造し、人間ロケットとして日本一高い富士山を飛び越えさせるという前代未聞のスペクタクルなショーである。これを成功させれば、数億円に膨らんだ借金が一気に返済できると踏んだボスは、この企画に乗ることにした。準備が整いテレビで生中継されるショーの当日、ボスがこつ然と姿を消した。果たしてショーは実演されるのか?
高度経済成長の終焉を迎えつつあった昭和40年代後半を一気に駆け抜け、常人離れした破天荒で哀切な「ボス」の物語である。