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大人気『チェリまほ』第7巻配信記念!豊田悠先生に特別インタビュー
SNSでリアルタイムに楽しめるのも魅力!7巻では一大イベントが!?
――自己紹介をお願いします。
はじめまして、豊田悠です。
BLで「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」
青年誌で「パパと親父のウチ呑み」という漫画を描いています。
よろしくお願いします。
――6巻では多くの読者が待ち望んでいたであろう展開がありました!今回、第7巻で特に注目なポイントを教えてください。
本当に6巻まで待って下さっていた読者の皆さんにとにかくお礼が言いたいです!ありがとうございます!
7巻では中盤に一大イベントがあり、それ自体もですがその事をきっかけに安達自身が何に気付き考えるか、という所、あと柘植と湊の関係がかなり動くのでそこも見所です。
――先生が商業作品でBLを描かれたのは『チェリまほ』が初めてかと思います。BLとの出会いはいつだったのでしょうか。
子供の頃、叔母が所持していた80年代~90年代の白泉社の漫画をよく読んでいたのですが、その頃の少女漫画はとても自由で同性愛も凄く自然に描かれていて商業BLを読むより前に少女漫画でその世界を知りました。中学時代はバスケ部で部活ばかりしていたのと、生まれ育ったのが地方な事もあり余り知識はなかったのですが、中3の冬休みに友達に電話をしたら、「明日大阪のコミケに行くねん」って言われて。「コミケって何?」って聞いたら「…大きな本屋さんみたいなとこ」って(笑)。インテックスでのイベントですね。面白そうだなと思って連れて行ってもらってそこでBLと同人の世界を知りました。
――また、様々なジャンルを描かれてきた中で、こういうところがBLの魅力だと思う点はなんでしょうか?
何と言っても自由な所かなと私は思います。男性同士の恋愛がメインなら、シリアスもギャグも職業ものもファンタジーも何でもありですし、キャラクターの性格が悪くても悪人でも魅力的であれば許される懐の深さが魅力です。私は人間の駄目な部分や欠点を愛するというテーマがずっと好きで、普段真っ当な人が恋愛でおかしくなる事に萌えを感じるので、少女漫画を描いてた頃より水が合ってるのかなと思います。
――SNSでの4ページ漫画投稿から始まった本作、コミックスになってからも投稿は継続されていますが、SNS発ならではの作品作りの面白さなどありますか?
チェリまほは4Pで気楽に楽しめて、尚且つ続きが気になる漫画にするにはどうしたらいいかを考えるのがが一番悩ましく楽しい所です。読者さんはSNSを通じてリアルタイムで読んで下さっているので、季節イベントを取り入れたり、2次元ではありますが安達や黒沢と同じ時間を過ごしている、という風に楽しんでもらえたらいいなあと思って色々企画しています。
――実写ドラマもとても話題になり、作品を知る方も増えたと思います。ドラマから作品を知ったへ、漫画ならではの魅力をご紹介お願いします!
ドラマ、本当に素敵でしたよね…。放送期間もですが終わってからも色んな楽しみがあって魔法のようなドラマだったと思います。
最初は黒沢からの好意に只管戸惑っていた安達が、黒沢の心の声を聞く事で惹かれ、付き合い、その中で成長していく部分は同じですが、漫画では黒沢も安達と付き合って、心の中を全部知った上で受け入れられたことで今まで完璧でいなければと思っていた彼の鎧がとけ、少しづつ変化していきます。今後も双方の変化だったり、性愛の部分も描いてますので楽しみにしていただけたら嬉しいです。
――『チェリまほ』を描いている上で一番楽しいと感じるのはどんな時ですか?
やっぱり反応をいただけるのが一番嬉しいです。6巻発売時は皆さんの「やっとか…!!」という熱意が届いてとても嬉しかったですし、ここまで描くために6巻費やしたので(笑)感無量でしたね。
――これまでの連載の中で、特に思い出深い執筆エピソードはありますか?
6巻で二人が結ばれた話を描いた後にふと、愛されて可愛くなるという言葉がありますが、安達は愛する事で綺麗になる男だなと気付きました。見返すと1巻から、黒沢の事を考えていたり好きだと思っている時に顔が変わってるんですよね。自分で絵を描いてるのに今気付くなんて不思議な事もあるなと思いました。
――執筆中のリラックス方法があれば教えてください。
原稿中はお風呂に入って体を伸ばす時間が一番至福です。最近とてもいいバスタオルを担当さんにいただいたのですがめちゃくちゃ肌触りがよくて、QOLが上がりました!
――今一番ハマっている人・もの・コトはありますか?
最近タイBLを見てます。SOTUSが凄く面白くて…!他の作品も続編もとても気になっているので、原稿が落ち着いたら色々見ていきたいです。
――黒沢と安達はもちろん、拓殖と湊の関係もどうなっていくのかとても気になっています!今後の展開でお話できることがあれば是非教えてください。
柘植と湊はまずただの客と配達員から友人になるまでもかなり時間がかかったので、そこから一歩を踏み出すのもとても勇気がいると思うのですがやっと変化が起きます。変化のきっかけも柘植と湊らしいな、と思えるエピソードになってると思うので7巻で是非見届けていただけると嬉しいです。
――最後に読者の方へメッセージをお願いします!
いつもチェリまほを読んで下さってる皆様、本当に有難うございます。チェリまほが素敵なドラマになったのは素晴らしいキャストやスタッフの皆様のおかげですが、この作品がドラマになったのは、何よりもtwitterで漫画を投稿していた頃からずっと読んで下さった皆さんが拡散して下さったり、実際に本を買って応援して下さったおかげだと思っています。ゆっくり進展してきた安達と黒沢、柘植と湊がどうなっていくのか、これからも見守っていただけると幸いです。