紙の本
ぐさぐさ
2013/05/30 22:57
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投稿者:元就活生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の就職活動を振り返れば、思い当たるところがある。
「しんどかったけどいい経験だったし、やってよかった。もうやりたくないけど笑」って、きっとみんな思っています。
足元が全く定まらないあの数ヵ月。
自分の価値を疑い続けるあの数ヵ月。
内定という、ただの通過点を探して歩き回るあの数ヵ月。
ただ波に乗るしかできない。それすらできない人もたくさんいる。
自分と向き合うという意味で、とても有意義な時間です。だけど、本当にみんな、苦しい思いをします。
現代の大学生がたくさんたくさん悩んでいることがよくわかる。遊んでるだけじゃないぞと。
読みやすさとは裏腹に、現代社会の20代が背負うものの重さとその独特な生命力のようなものを、ぐさぐさと感じることができます。
紙の本
せつない…
2013/05/02 17:52
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投稿者:なっか。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わると、ただただ、せつない。就活って、なんだろ。
紙の本
何者でもないただの青臭いリクルーターたちの苦闘
2015/08/27 22:30
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投稿者:T.H. - この投稿者のレビュー一覧を見る
どう格好をつけようと、どう見栄をはろうとも、ただの青臭い若者に過ぎない。何者ですらない弱者たちが苦闘しなければならない現実のつらさ。どうか乗り越えて生きてくれ。
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一気に読了
2013/04/12 01:51
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投稿者:あらひご - この投稿者のレビュー一覧を見る
そんなに読み込むタイプの本ではなく、スラスラと読めます。が、クライマックスに近づくにつれて作風が一変し、読み終わる時にはもう一度読み直したいと思わせる一冊となっています。
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リアル就職戦線
2020/12/20 15:19
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
今どきの大学生たちの就活模様や、仲間意識や対抗心が繊細に描かれていました。表面上は友好的ながら、SNSで本音を吐き出すところもリアルですね。
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主人公が就活をしていたころの私に思えてきて辛い
2019/04/29 23:16
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
もちろんホラー作品ではない、でもホラー作品よりも怖い作品かもしれない。主人公の拓人の独白と就活仲間との会話で話はすすむのだが、よくドラマにあるほんわか学生ものかと油断して読んでいくとだんだんとそうではなくなってゆく。同じマンションの住人、理香や隆良は意識高い系の嫌味な奴だし、人間関係もぎこちなくなってゆく。拓人が切れて本音をぶつけていくラストになるのかと思ったら、意識高い系の理香が逆に拓人に切れるという展開になる。実は拓人は内定の決まった友人の会社を2chで検索してあらを探していた。そして、「あんたは観察者なんだよ、その観察力で何者になれると思ってるんだよ」と罵倒される。平々凡々とした人間に見せかけて実はかなり暗い男、何だか、学生時代の私が拓人と重なり合わさってきて読むのが辛くなった。
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
就活の情報集めが目的でスクラムを組んだ学生群像小説。早稲田の学生だった朝井氏のとっては等身大ともいえ、ゆえにリアリティーがある。もちろん、ノンフィクションとは受け止めていないが、途中からは、ある意味の私小説として読んだ。
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もうなんなのこれ、すごいよ、さすがだよ朝井くん。うわーと最後は叫びたくなったし、叫べないくらい息が詰まった。とんでもない小説。
いまどき就活生、いまどき大学生。これは現役就活生作家で大学生作家だった彼にしか書けない。いまどきさ。Twitterのアカウント6名の表記から始まる、ライトな感じからはとても想像できないラストに驚きを隠せません。楽観的で器用で誰からも好かれる語り手の同居人コータロー。コータローの元彼女で語り手の密かな想い人瑞月。瑞月と留学先で出逢った必死すぎる女の子、リカ。リカの同居人で就活をやめ連載だとか創作だとか思想を片っ端から並べる隆良。語り手かつ劇団仲間で仲違いしたギンジ(Twitterのみ)。そして語り手であり傍観者であるたくと。
最初著者お得意の青春小説かと思ったのに、グレーだった小説が255頁すぎたあたりから一気にダークになって、すごく面白かった。朝井くんやるな、ほんと。
Twitter、わたしもやってた。何者かになれた気がして楽しくて、リツイートされたりお気に入りにされると嬉しくて、自分の言葉を発信するのが楽しかった、みんなみたいに。わたしはたくととリカを、そして隆良の嫌なところを混ぜ合わせたみたいな人間だな。
なりたいのはコータローみたいな人。
ほんとうの観察者は著者なのかもしれない。すごく人間をみているから、こういう小説が書けるんだろう。
ガチな就活小説って最近結構読んだけど、この作品は就活小説というより、就活というものさしを挟んだことで見えた人間の奥底。嫉妬。人間関係。
すごく、ものすごく面白かったです。
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朝井リョウ(@asai__ryo)くん、ありがとうございました。
終盤、主人公の暗部が晒されていくところは『烏に単衣は~ 』を思い出した。盗作とは思わない。きっと物書きさんたちの感性がそれが必須と持っていくんだろう。つかこの下りはすごく痛かった。私も仕事の面接ってもう何度も何度も落とされて、やっと受かったところがブラックっていうのが何度も。私も高みから上から目線で何やら見ちゃうところがあるんだろうなと。若くは無いけどもがかなきゃなとか思うともうヒリヒリで。
それから『何者』というタイトルの意味が分かったときの驚きとか。
あと、朝井リョウ君本人がアンソロジー『最後の恋MEN'S』の中の『水曜日の南階段はきれい』とリンクしてるってツイートしてたのを思い出して、読了後速攻そっちを再読した。初志(?)貫徹だったんだなぁ。
朝井リョウ君て、次のがどうなるかなんだろうな。『桐島~』読んだときどう化けるかって思ったけど、まだまだ目が離せない。
(オマケ:沢山ジンジャーエールを飲む場面が出てくるものだから、私も飲みたくなって買いに行ってしまいました)
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就活前に読めて良かったと思える作品。
久しぶりに夜中に一気に読み進めてしまう小説に出会った。
自分自身が感じているもののほとんどが『何者』に書かれているような気がした。
前半は軽く読み進めていたが、ラスト20ページは心がえぐられるような感覚。
みんな何者にもなれないのか。
カッコ悪い自分を認められる自分でいたいと強く感じた。
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面白かった。これに直木賞あげちゃうか。
映像化しやすそうな作品。
これに直木賞を選んだ選考委員たちがすごいと思う。
そんな若くないだろうに。
就活、ES、スマホ、SNS...
若い子の小説だなとは思うけど
30代前半?とかで今の就活を経験したことあって
かつSNSもかじったことある人なら手に取るようにわかる光景。
読む世代によって感覚違うのかな。
感じ方はともかく、コミュニケーションツールとして実体験したことある人はリアルだなーと思うだろうし
上の世代の人は気持ち悪いと思うのかもしれない。
本音を言うための裏アカとか。
痛いなーって思う似たような人いたいたとか
自分もこういうとこあるかもって気まずくなりながら読了しました。
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衝撃的。
なんか読んだ後の爽やかな感じはあんまりなかったかな、と。
でも就活ってそういうもんなのかなとか思ったり
個人的には少女は卒業しないとかのほうが好きだったかなあ
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まるで自分も追いつめられているような重みがあったけど、一気読みだった。
後半特に、自分に言われているみたいに理香の言葉が刺さった。登場人物は自分の周りの人に置き換えられたし、特に隆良みたいな人の事を「こういう人いるし苦手だな」と思って完全に拓人目線で読んでいたから。
そして、ツイッターで選ばれた言葉ばかり見てしまって、それ以外の選ばれなかった言葉の多さまでは見ることができない自分にも気づいてしまった。
体験していない自分が言えることではないけれど、就活は嫌なものっていうイメージしか無かったし、なんで皆同じ格好しなきゃいけないんだとか色々と思っていたけれど、一を十にも百にもして自分を語らなきゃいけない面接の辛さを理解している上で、皆精一杯就活の中で自分と向き合っているんだと分かった。
これから来る就活のリアルを覗いたような気がする。
明るみに語られることのない心の内を文字にしてくれる朝井さんの小説がやっぱり好きだ。
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★第148回直木賞受賞
内容紹介「あんた、本当は私のこと笑ってるんでしょ」就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。学生団体のリーダー、海外ボランティア、手作りの名刺……自分を生き抜くために必要なことは、何なのか。この世界を組み変える力は、どこから生まれ来るのか。影を宿しながら光に向いて進む、就活大学生の自意識をリアルにあぶりだす、書下ろし長編小説。
拓人の心情が良くわかる。わかりすぎてちょっと苦しくなった。
誰でも抱えてるブラックな部分。良く似た感情を抱いたことあるなって思う人はたくさんいたハズ。
救いだったのはラスト『俺は大丈夫だ』って、何かを受け入れた?ような拓人の姿。
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題名からは自分探し系orアイデンティティークライシス系の話かな?と思ったが、「何者」にもなれないという諦観をベースに、所謂意識高い系から斜に構えた総じてイタイ人たちを一掃するという結構強引な結末だったのがちょっと想像と違っていたのはいい意味での裏切りであり、登場人物に多少ステレオタイプなところはあるものの結構楽しめた。
SNSをベースとした就活という未体験の人には想像し難いテーマなので読み手を選ぶかもしれない。これに共感できるか否かで世代分けできるのかな?と思う。自分は共感できたが。
が、いくつか注文つけると、こういう群像劇は主人公目線よりも神視点か「桐嶋」のようなメリーゴーランド形式の方がいいのかな?とは思う。比喩表現が所々くどい所があって、主人公の感性とは思えない部分が散見され、読んでいて混乱した。だから存在感の薄い主人公をラストで強引に引っ張り出した感は否めない。そもそもtwitterをアドレス検索可の設定にしている人がどれだけいるのか?その点はやや非現実的に感じる。個人的には光太郎のような人間こそ裏がありそうで、その内面に興味があるのだが、まったくノー天気で無害な人間として描かれているので、「こんなの人間じゃない」と逆に不信感が残ったが。これが主人公目線の限界なのかな。
朝井リョウは「桐嶋」以来の2作目だが、かなり成長したなあという印象。が、まだまだ荒削りな部分が多く完成度が高いとは言えない。大衆小説としての直木賞という期待を前提に読むと、内容・テーマ的にガッカリする人もいるのかな?とは思う。若いんだから同世代の事しか書けないのは仕方ない部分はあるとは思うし、出版業界の事情もあるのだろうが、本作での受賞はちょっと早かったかなという印象。